過度なリスクオフが後退か
東京市場
東京市場では2021年にイタリアが財政赤字の目標を対GDP比で2%を目指すという一部報道が伝わると、ユーロの買い戻しが優勢となりユーロ円は130.96円から131.97円まで急ピッチに上昇しました。ただ一方で、ドル円への影響は限定的で113円台後半を小動きしました。
ロンドン市場
欧州市場ではイタリアの連立政権を構成する「五つ星運動」が財政赤字目標を2020年はGDP比2.2%以下、21年は2%以下に抑制する可能性とポジティブな内容が伝わったものの、ユーロ買いが一服したことで131.25円まで反落。
NY市場
NY市場ではイタリアの予算問題への過度な懸念が後退したことでドル買いが強まりユーロドルは1.1487ドルまで、ドル円は一時114.478円まで上昇し前日比では0.839円高い、114.477円で取引を終えました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 貿易収支 8月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 9月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 9月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 8月
CNY 休場
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-今日のトレードポイント-
イタリアの予算問題は与党内で柔軟な動きが出ているとの一部報道を受けて、過度なリスクオフが後退したことでドル買いを誘いました。もっとも、イタリア政府内から公式の声明が聞こえていないだけに動向を見極めたい局面です。なお、本日の米経済指標は新規失業保険申請件数が控えていますが、明日に米雇用統計を控え動意に欠く展開も考えられ利益確定の売りには注意したいです。