FXレポート

EU離脱交渉に期待感

東京市場
 週明けの東京市場はゴトー日(5日、10日)だったものの、積極的な取引が手控えられたことからドル円は111.00円付近を緩やかに推移しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場では英GDP7月が+0.3%と市場予想を上回ったことを受けて、ポンド円は143.20円から143.70えんまで上昇しました。

NY市場
 NY市場に入ると、バルニエEU首席交渉官が「6─8週間でのブレグジット合意は現実的で可能」と発言したことを受けて、EU離脱交渉への期待感からポンド買いが優勢となりポンド円は一時145.026円まで急騰。ただ、ポンドドルでのドル売りがドル円の重しとなったことで、ドル円の上値は重くなり前日比では0.133円高い、111.126円で取引を終えました。

≪2018年9月10日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り36% 買い64%
ユーロ・円:「ベア」  売り59% 買い41%
英ポンド・円:「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円:「ブル」  売り12% 買い88%
NZドル・円:「ブル」  売り 7% 買い93%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り65% 買い35%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 8月
10:30 AUD NAB企業景況感指数 8月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 7月
17:30 GBP 失業保険申請件数 8月
17:30 GBP 失業率 8月
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 7月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 9月
18:00 EUR ZEW景況感調査 9月
21:15 CAD 住宅着工件数 8月
23:00 USD 卸売売上高[前月比] 7月
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 7月

-今日のトレードポイント-
 昨日、バルニエEU首席交渉官が英国のEU離脱合意に向けた発言を手掛かりにポンド買い一色になりました
。ただ、今回もEU側からの発言だけが聞こえてきており、英国側の反応がないだけに動向を見極める必要がありそうです。ポンド円はこれだけの上昇のあとだけに反動が大きくなるとみられ注意しておきたいです。一方で、英国側からもポジティブな反応が見られれば、本格的な上昇トレンド入りも視野に入ってきそうです。

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