米国、来週にも新たな対中貿易関税発動か？
東京市場
東京市場のドル円は、一時180円超上昇した日経平均株価がマイナス圏に沈むとリスク回避的な売りが強まり111.52円まで下落。その後は押し目を拾う動きが見られ111.60円付近までに戻りました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円は軟調。インドルピーが史上最安値を更新し、インドネシアルピアも約3年ぶりの安値を更新したことで、新興国通貨の逃避先として円やスイスフランが買われ、111.34円付近までじり安の展開となりました。
ＮＹ市場
NY市場では、ロンドン市場の流れを引き続きリスクオフの円買いがゆるやかに進行する中、トランプ大統領が「来週にも2000億ドルの対中関税発動を支持する」との報道が伝わるとドル安の動きが一気に強まり110.980円で取引を終えました。また、ポンド系通貨はバルニエEU主席交渉官が、「合意なき離脱にも備えるべき」と言及したことを受けて、警戒感を受けたポンド売りが再燃して下落しました。
≪2018年8月30日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円：「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円：「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円：「ブル」 売り11% 買い89%
NZドル・円：「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り71% 買い29%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ＧＦＫ消費者信頼感調査 8月
08:30 JPY 失業率 7月
08:30 JPY 有効求人倍率 7月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数（ＣＰＩ、生鮮食料品除く）[前年同月比] 8月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 7月
10:00 CNY 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 8月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 7月
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 8月
15:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 7月
15:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 7月
15:45 FRF 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 7月
15:45 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前月比] 8月
15:45 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前年同月比] 8月
17:00 NOK 失業率 8月
18:00 EUR 失業率 7月
18:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）[前年同月比] 8月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況（介入実績）
21:00 ZAR 貿易収支 7月
21:00 BRL 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前期比] 4-6月期
21:00 BRL 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前年同期比] 4-6月期
21:00 INR 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前年同期比] 4-6月期
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 7月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 7月
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 8月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 8月
KRW 韓国中銀、政策金利
-今日のトレードポイント-
昨日のドルは、米中貿易摩擦の激化懸念が高まり下落しました。ただし米国のファンダメンタルは良好で、金利先高観は強まっており、潜在的にはドル高の要素は依然ある中で、今後は各国の貿易戦争のような不安定要素をどのように判断するかがポイントになると思います。本日は月末ということもありポジション調整の売買がメインとなる展開を予想しており、大きく相場が動く展開は予想しにくいです。しかし、ポンド系の動きに代表されるように要人発言等で一気に相場が動くこともあるのでリスク管理には注意して取引にのぞみたいところです。
