新たなリスク発生か
東京市場
東京市場のドル円はオーストラリアの政局不安が後退したことを受けて、リスク選好的な買いが入り一時111.485円まで上昇しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えて様子見ムードが強まったことで111.40円付近を緩やかに推移しました。
NY市場
NY市場ではパウエルFRB議長はジャクソンホール会議での講演で「米経済は力強く成長する」「過熱リスクは高まっていないとみる」と発言すると、利上げペースの鈍化が意識され米長期金利が低下したことで日米金利差縮小によるドル売りが入りドル円は一時111.10円まで下落し前日比では0.001円安い、111.235円で取引を終えました。
≪2018年8月24日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円:「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円:「ブル」 売り28% 買い72%
豪ドル・円:「ブル」 売り17% 買い83%
NZドル・円:「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り69% 買い31%
【今日の主な経済指標】
17:00 DEM IFO企業景況感指数 8月
GBP 休場
-今日のトレードポイント-
ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長は従来の見方に変化なく新味に欠ける内容でした。もっとも、トランプ大統領のFRB批判についてや米中貿易摩擦については発言がなく、経済についてのみ話したのは中央銀行の独立性を示せたのではないかとみてます。一方で、米中貿易協議は大きな進展がないまま2日間の討議を終えました。この結果、米中貿易摩擦への懸念が強まりました。今後、中国経済の悪化を背景に世界の経済成長が後退した場合、新たなリスクになる可能性があることから投資家のリスク許容度の悪化は避けられそうにありません。中長期的にドル高のシナリオでしたが、一旦米中貿易の影響を見極めるためにフラットにして考えたいです。