米中貿易協議とジャクソンホール会議の動向に注目
東京市場
東京市場のドル円はトランプ米大統領の元顧問弁護士マイケル・コーエン氏が「ある候補者の指示で選挙法に違反した」 と述べると110.046円まで下落しました。もっとも、売りが一巡した後は買い戻しが優勢となり110.50円付近まで回復しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後はドル売りで反応したものの、目立った取引材料がなかったことから一方的な展開にはならず110.40円付近を堅調に推移しました。
NY市場
NY市場では米長期金利の上昇を手掛かりに買いが優勢になると一時110.615円まで上昇しました。その後、FOMC議事録が公表されたものの、材料視はされず為替への影響は限定的になったことで高値を推移し前日比では0.149円高い、110.555円で取引を終えました。
≪2018年8月22日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円:「ベア」 売り57% 買い43%
英ポンド・円:「ブル」 売り26% 買い74%
豪ドル・円:「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円:「ブル」 売り9% 買い91%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り69% 買い31%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 7月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 6月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 6月
15:00 NOK 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 4-6月期
15:45 FRF 企業景況感指数 8月
16:15 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
16:15 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
16:15 CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 4-6月期
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
16:30 SEK 失業率 7月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
20:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 6月
22:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 4-6月期
22:45 USD 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
22:45 USD サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
22:45 USD 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 8月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 7月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 7月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 8月
TRL 休場
-今日のトレードポイント-
FOMC議事録は「多くのメンバーは早期の追加利上げが適切と指摘」「パウエル議長はFRB保有資産の縮小規模に関して秋に議論することを提案」 などが公表されましたが、従来の内容と大きな変更点はなく無風になっています。本日からは米中貿易協議やジャクソンホール会議が行われます。米中貿易協議は事務官レベルでの事前協議になります。中国国内では上海総合指数が今年の3月から20%も下落していることから、事態の収拾を図るべきとの声もあがっており、収束に向かうか動向をつぶさに拾っていきたいです。一方で、ジャクソンホール会議では新興国市場が議論の的になっているようです。現在の新興国市場の衰退は、米国の良好なファンダメンタルによって米長期金利が上昇したことで、今まで新興国に投資していた資金をドルに戻していることに起因しています。そのため、問題の根本的な解決は難しく新興国への影響を抑える形でソフトランディングできるかが話し合われるとみます。