今週は米中貿易が焦点か
東京市場
東京市場のドル円は日経平均の上昇を受けて買いが強まり110.05円まで強含みました。ただ、日経平均が上昇幅を縮めるとドル円もつれて110.85円まで軟化。
ロンドン市場
欧州勢参入後はトルコ情勢への先行き懸念からリスク回避の動きが強まると110.45円付近まで下押しました。
NY市場
NY市場では「トルコ裁判所がブランソン米牧師解放の控訴を却下」と報じられるとリスクオフ一色となり一時110.316円まで下落しました。ただ、「米中両国の当局者は貿易問題の行き詰まりを打開するため、11月に首脳会談を実現させることを視野にロードマップを作成中」と報じられると買い戻しが優勢となり110.660円まで持ち直し前日比では0.379円安い、110.524円で取引を終えました。
≪2018年8月17日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円:「ブル」 売り46% 買い54%
英ポンド・円:「ブル」 売り23% 買い77%
豪ドル・円:「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円:「ブル」 売り8% 買い92%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り57% 買い43%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 8月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 6月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 6月
-今日のトレードポイント-
来週は米中貿易とトルコ情勢に注目します。米中貿易は8月23日に米国が対中国に追加制裁が発動します。それに控え同じタイミングで米中通商協議も予定されています。協議の行方に注目は集まりますが、米国側の追加制裁の規模に対し中国側の輸出金額が少なく同規模程度の報復措置が取れないことから、解決に向かうのではとの見方があります。仮に解決に向かう協議が行われれば、現在の米国の良好なファンダメンタルズと相まってドル高独歩が進みそうです。一方で、トルコ情勢は先行き不透明感が強まっています。トルコの通貨危機を受けて、
スペイン・フラン・イタリアの銀行は巨額のトルコ向け債権を抱えていることから警戒感を強めたことでトルコリラの市況が悪化しており、短期的に買い進むには困難な状況が継続しそうです。