FXレポート

ドル円は上値が重い

東京市場
 東京市場のドル円は仲値に向けた買いが散見され堅調に推移するなか、日経平均の上昇もサポート材料となり110.65円から111.15円まで上昇しました。

ロンドン市場
 欧州勢参入後は東京市場の流れを引き継ぎ買いで反応したものの、上値の重さ確認すると110.76円まで反落しました。

NY市場
 NY市場では多くの取引参加者が夏休みに入って積極的な取引が手控えられるなか、ドル円は上下にチョッピーな展開となったものの、111.313円まで上値を広げ前日比では0.473円高い、111.149円で取引を終えました。

≪2018年8月14日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り36% 買い64%
ユーロ・円:「ブル」    売り43% 買い57%
英ポンド・円:「ブル」 売り25% 買い75%
豪ドル・円:「ブル」  売り11% 買い89%
NZドル・円:「ブル」  売り9%  買い91%
ユーロ・ドル:「ブル」 売り49% 買い51%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 7月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 新規雇用者数 7月
10:30 AUD 失業率 7月
16:00 TRL 鉱工業生産[前月比] 6月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 7月
18:00 EUR 貿易収支 6月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 6月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 7月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 7月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 7月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 7月
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分

-今日のトレードポイント-
 ドルの行方は
 米国の良好なファンダメンタルズを背景に金利先高感からドル高が進みユーロドルは直近のレンジをブレイクし2017年7月以来となる1.1330ドルまできました。短期的にはドルを売る材料が見当たらないため、ドル高優位の流れは継続するとみています。ただ、今年は11月に米中間選挙を控えています。為替の世界では中間選挙の年はドル安円高になるというアノマリーがあるのをご存知でしょうか。1973年に完全変動相場制に移行してから米中間選挙は11回あり、そのうち9回がドル安になりました。また、前回2014年の中間選挙の年は日銀の黒田バズーカによる超異次元金融緩和でドル高円安に誘導されたことを除けば、実に10回に9回がドル安になり90%の高確率になります。時の米政権は中間選挙を勝ち抜くために輸出業者の大票田を得るためにドル安に誘導すると言われています。そのため、政権にとって中間選挙を考えるとドル高が進むことは面白くなく、またトランプ大統領自身も「ドル高は米国に不利益」と過去に発言していることから、このままドル高が進むとは考え難いです。タイミングをみて、ドル高けん制をしてくるものと考えられるため、突発的なドル安に注意して取引に臨みたい局面です。

 トルコ情勢について
 トルコリラ円は再び史上最安値を更新し一時15円台まで下落しました。高いボラティリティを背景に多くの投機マネーも流入しているなか、為替にはサーキットブレイカーがないため、トルコリラ安が止まらないといった現象になりました。ただ、史上最安値を付けた後にエルドアン大統領は火消しに走り17円台まで戻りました。また、米国との関係悪化を招いているブランソン米牧師を解放するのではと一部の噂が出るなど期待感もあります。ただし、現在のトルコリラ安は米国との関係悪化のほかに高いインフレにあります。インフレが止まらない状況ではトルコリラ安に歯止めが掛からないため、利上げが行われない限り上昇局面では戻り売りが有効になりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  110.20-112.20
ユーロ・円 125.00-127.50
ポンド・円 140.00-142.50

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