リラ安止まらず
東京市場
東京市場のドル円は早朝のトルコリラの急落につれて売りが先行するなか、日経平均が一時350円超安となりリスク回避的な売りも加わったことで110.111円まで下落しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後は緩やかに下値を切り上げる展開になるなか、「トルコに拘束されている米国人牧師ブランソン氏が8月15日までに釈放される」との噂が伝わると110.934円まで大幅に反発しました。
NY市場
NY市場ではトルコの在米大使館がブランソン氏の釈放の噂を否定したことでドル円は小幅に反落。その後、NYダウの下落もドル円の上値を重くし110.60円まで軟化し前日比では0.179円安い、110.676円で取引を終えました。
≪2018年8月14日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円:「ベア」 売り47% 買い53%
英ポンド・円:「ブル」 売り26% 買い74%
豪ドル・円:「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円:「ブル」 売り9% 買い91%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り51% 買い49%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 6月
15:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 4-6月期
15:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 4-6月期
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 7月
15:30 INR 卸売物価指数(WPI)[前年同月比] 7月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 7月
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前年同月比] 7月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 7月
17:30 GBP 失業保険申請件数 7月
17:30 GBP 失業率 7月
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 6月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 6月
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比] 4-6月期
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 4-6月期
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 8月
18:00 EUR ZEW景況感調査 8月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 7月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 7月
-今日のトレードポイント-
先週に続いて、トルコ発のリスクオフに反応し新興国通貨も軒並み下落する一方で、ドル高の優位は揺るがずユーロドルは直近のレンジブレイクし1.1388ドルまできました。米国の良好なファンダメンタルズを背景に新興国から投資資金の回収が進んでおり、新興国通貨にとってはますます厳しい情勢になりそうです。また、トルコは米国との関係悪化を背景にトルコリラ安が継続しており、関係改善への道のりが不透明のためリスク管理をしっかりとして乗り切りたい局面です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.50-111.50
ユーロ・円 125.20-132.20
ポンド・円 140.00-142.20