米雇用統計をどう見るか
米雇用統計をどう見るか
東京市場
東京市場のドル円は目立った取引材料がなかったことから、NY市場の流れを引き継ぎ円高基調に111.70円から111.52円近辺まで緩やかに軟化しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後のドル円は買いで反応し一時111.736円近辺まで上昇しましたが、買いが一巡すると米中貿易摩擦への懸念から売りに押される展開になり111.30円近辺まで安値を広げました。また、BOE政策金利は全会一致で0.75%の利上げをきめたことで146.30円近辺まで上昇しましたが、カーニー英中銀総裁が会見で「政策は歩く必要があり、走る必要はない」と早期利上げ観測を後退させる発言をしたことで、ポンド円は反転して145.00円近辺まで急落しました。
NY市場
NY市場では主な経済指標の発表はなかったものの、米中貿易摩擦への懸念が時間とともに後退していくと押し目買いのチャンスとの見方から買いが優勢になり111.720円近辺まで反発し、前日比では0.075円安い、111.660円まで持ち直して取引を終えました。
≪2018年8月2日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円:「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円:「ブル」 売り28% 買い72%
豪ドル・円:「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円:「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「スクエア」 売り50% 買い50%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 6月
15:45 FRF 財政収支 6月
16:00 TRL 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月
16:00 TRL 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 7月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 7月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 6月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 6月
21:30 CAD 貿易収支 6月
21:30 USD 貿易収支 6月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 7月
21:30 USD 失業率 7月
21:30 USD 平均時給[前月比] 7月
21:30 USD 平均時給[前年比] 7月
22:45 USD サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
22:45 USD 総合購買担当者景気指数(PMI、改定値) 7月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 7月
-今日のトレードポイント-
日米欧の金融政策イベントが経過し本日は米雇用統計です。米雇用統計は金利の先行きを占う上で最重要視される指標になるため、結果によって金利の見通しが大きく左右されるため為替への影響が大きい指標です。ただ、現在の米国の経済成長が堅調で利上げペースも一定に維持される見通しになっていることから、大きな値動きを期待している場合は裏切られそうです。仮に想定されるケースで大きな値動きが期待できるシナリオを一つ上げるとしたら、市場予想を大幅に上回る結果で利上げペースが早くなるとの思惑が広がるケースです。その場合は再び年初来高値を試す展開も考えられるため、頭の片隅に留めておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.50-112.00
ユーロ・円 128.70-130.50
ポンド・円 144.90-148.00