米欧首脳会談は貿易問題の解消に向けて大きな一歩
東京市場
東京市場のドル円は目立った取引材料が見当たらなかったものの、調整的なドル売りが継続したことでドル円は111.30円近辺を堅調に
推移しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後は売りで反応しドル円は111.10円近辺まで緩やかに軟化しました。その後はNY時間に米欧首脳会談を控えて取引が手控
えられる展開に。
NY市場
NY市場では米欧首脳会談を控えてトランプ大統領のアドバイザーが「米政府は外国製自動車2000億ドル相当に25%の関税課す」など
が伝わり一時110.664円近辺まで急ピッチに下落しました。ただ、その後に行われた米欧首脳会談が事前の予想に反して協力しあって貿
易問題を解決していくとの声明を発表したことでNYダウや米10年債利回りの上昇をきっかけに111.09円近辺まで反発し、前日比では
0.254円安い、110.946円で取引を終えました。
≪2018年7月25日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円:「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円:「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円:「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 6月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比] 4-6月期
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 8月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 7月
16:30 SEK 失業率 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 6月
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 6月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 6月
-今日のトレードポイント-
米欧の貿易問題は互いに譲歩せず交渉が決裂していくとの見方からリスクオフを予想していましたが、蓋を開けてみると、トランプ大
統領が大幅に譲歩するなど柔軟な姿勢をみせました。これまでトランプ米大統領は欧州のことを「貿易の敵」とまで述べていたのに、態
度を一変したのには驚きました。今回の合意では具体的な数字は明示していないものの、貿易問題解消に向けた一歩としての成果は大き
くドルのサポート材料になりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.50-111.70
ユーロ・円 129.30-131.00
ポンド・円 145.00-148.80