ドル円はさえない
昨日のドル円は、東京市場では時間外の米10年債利回りが低下したことに嫌気され、一時110.84円近辺まで値を下げました。もっとも、中国が自動車の輸入関税を25%から15%に引き下げると一部報道で伝えられると、ドル円は一時111.16円近辺まで上値を伸ばしました。欧米市場では、米長期金利の上昇に伴い、ドル買いが進み、一時111.18円近辺まで値を上げました。その後は利益確定のドル売りなどに押され、一時110.80円近辺まで値を下げました。また、5月リッチモンド連銀製造業景気指数はプラス16と市場予想のプラス10を上回る結果になり、一時111円近辺を上抜ける場面も見られましたが、値動きは限定的でした。取引終盤では、市場への材料不足から、翌日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を控え、ドル円は110.90円近辺を挟むこう着した展開となり、前日比では0.068円低い、110.912円で取引を終えました。
≪2018年5月22日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円:「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円:「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円:「ブル」 売り23% 買い77%
NZドル・円:「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り60% 買い40%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 3月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 4月
16:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
16:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 5月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 4月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 4月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 4月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 5月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
-今日のトレードポイント-
本日は、新築住宅販売件数[4月]の発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨など重要な指標や発表が控えています。新築住宅販売件数では、前月に引き続き市場の予想を上回る結果の場合は、ドル円の上値を伸ばす値動きになりそうです。FOMC議事要旨では、年4回の利上げ姿勢を確認できるかが焦点になります。米朝首脳会談の実現に向けて、双方の懸念材料から緊張感は続いていますが、足元では米国の金利政策への期待が大きい分、米金利の動向には注視して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.00-111.80
ユーロ・円 129.50-132.50
ポンド・円 148.00-150.50