ドル円は堅調
本日のドル円は、東京市場では「中国は一部の米国製品に相互課税を賦課へ」との報道を受けたことにより、ドル安が進み一時110.07円近辺まで値を下げました。もっとも、日経平均株価が170円近く上昇したことを手掛かりにドルの買い戻しが強まり、ドル円は一時110.57円近辺まで値を上げました。欧米市場では、米10年債利回りが上昇したことを背景にドル買いが先行。市場では「本邦実需勢の買いが観測された」との指摘があったほか、5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大きく上回る結果だったことも後押しし、一時110.85円近辺まで上昇しました。その後、トランプ米大統領が米朝首脳会談へのコメントについて「金委員長は首脳会談を望んでいないのかもしれない」と発言するも動意は薄く、前日比では0.420円高い、110.752円で取引を終えました。
≪2018年5月17日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り41% 買い59%
ユーロ・円:「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円:「ブル」 売り39% 買い61%
豪ドル・円:「ブル」 売り18% 買い82%
NZドル・円:「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り57% 買い43%
【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 4月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 4月
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 4月
17:00 EUR 経常収支 3月
18:00 EUR 貿易収支 3月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 3月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 4月
-今日のトレードポイント-
ドル円は111円に向けて上昇の流れが加速している一方で、110円台後半には本邦輸出企業のドル売りオーダーが控えており、ドル円の上値を抑える要因になりそうです。また、イタリアの政局不安も広がり始めており、ドル円の上昇を抑える懸念があります。本日も主要な株式市場や、米国の長期金利の動向、金融当局者や要人による発言、米中貿易戦争懸念や北朝鮮情勢などに注視して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.50-111.00
ユーロ・円 129.50-132.00
ポンド・円 148.00-151.00