ドル円は底堅い展開に
昨日のドル円は、海外短期勢からのドル買いに支えられて朝方から底堅く推移し、一時109.79円近辺まで値を上げました。その後は、日経平均株価がさえない動きとなったこともあり伸び悩んでいましたが、米長期金利が上昇に転じるとドル買いが再開し、一時109.99円近辺まで強含みました。欧米市場では、しばらく109.90円台を挟んだもみ合いが継続していましたが、5月ＮＹ連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったことが伝わり、米10年債利回りが2011年7月以来の3.09％台の高水準を付けると上昇に弾みが付き、ドル円は一時110.45円近辺まで上値を伸ばしました。もっとも「北朝鮮が16日予定の韓国との協議をキャンセル」との報道や、「北朝鮮が米との首脳会談をキャンセルする可能性を示唆した」との報道が伝わると、一時110.25円近辺まで値を下げ、前日比では0.688円高い、110.319円で取引を終えました。
≪2018年5月15日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り39% 買い61%
ユーロ・円：「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円：「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円：「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円：「ブル」 売り9% 買い91%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り56% 買い44%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）[年率換算] 1-3月期
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 3月
15:00 DEM 消費者物価指数（ＣＰＩ、改定値）[前月比] 4月
16:00 TRL 鉱工業生産[前月比] 3月
18:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、改定値）[前年同月比] 4月
20:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 3月
21:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ＥＣＢ)総裁、発言
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 3月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 4月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 4月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 4月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 4月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 4月
22:15 USD 設備稼働率 4月
-今日のトレードポイント-
本日は、国内でＧＤＰ速報値の発表や、米国で住宅着工件数及び、建設許可件数の発表が控えております。指標発表により米長期金利にどう影響するかが焦点となります。予想では好感触な結果が比較的多く、ドル高となる動きが予想されるため、注視が必要です。引き続き米長期金利と株式市場の動向を中心に、金融当局者や要人による発言などに注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-111.00
ユーロ・円 129.50-132.00
ポンド・円 147.50-150.00
