ドル円は強含みの展開に
昨日のドル円は、東京市場では米長期金利の低下を背景に109.21円近辺まで売りに押されましたが、その後は日経平均株価の130円超高を支えに次第に買い戻しが進み一時109.44円近辺まで値を上げました。欧米市場では、ユーロ円などクロス円の上昇につれ、買いが先行し一時109.59円近辺まで値を上げました。もっとも、米中通商問題への警戒感やイスラエルとイランの衝突の激化などによる中東の地政学リスク懸念から、ドル円の売りは限定的となりました。欧州市場では、ユーロ円などクロス円の上昇につれ、買いが先行し一時109.59円近辺まで上昇しました。その後も、ダウ平均が150ドル超上昇したほか、米10年債利回りが3%近くまで上昇したことを支えに、一時109.63円近辺まで値を上げました。ダウ平均が上げ幅を縮めるとやや上値が重くなり109.42円近辺まで売りに押されましたが、対オセアニア通貨などを中心にドル高が加速すると109.66円近辺の本日高値まで再び強含み、前日比では0.329円高い、109.631円で取引を終えました。
≪2018年5月14日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円:「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円:「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円:「ブル」 売り9% 買い91%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
11:00 CNY 小売売上高[前年同月比] 4月
11:00 CNY 鉱工業生産[前年同月比] 4月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 3月
15:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 1-3月期
15:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 1-3月期
15:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 4月
16:00 TRL 失業率 2月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 4月
17:30 GBP 失業保険申請件数 4月
17:30 GBP 失業率 4月
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 3月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 3月
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比] 1-3月期
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 1-3月期
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 5月
18:00 EUR ZEW景況感調査 5月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 4月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 4月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 5月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 3月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 5月
-今日のトレードポイント-
本日は、米国にて主要企業の決済発表や小売売上高[前月比]の発表、クラリダ次期FRB副議長とボウマンFRB理事の指名承認公聴会が控えており、発言次第によってはドル円の上値が重くなる展開が予想されます。引き続き米長期金利と株式市場の動向を中心に、金融当局者や要人による発言などに注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-110.00
ユーロ・円 129.50-132.00
ポンド・円 147.50-149.50