ドル円は底堅い
昨日のドル円は、東京市場では時間外の米長期金利が上昇し、日米金利差拡大を見越した買いが先行しました。リクルートが12億ドルで米グラスドアの買収を発表すると、思惑的な買いが強まり一時109.63円近辺まで値をあげ、、その後も高値圏で底堅く推移し15時30分過ぎには109.65円近辺まで値を上げました。時間外の米10年債利回りが3.0%台に乗せたことやダウ先物の上昇なども相場の支えとなり、16時30分前には一時109.78円近辺まで値を上げました。欧州市場では、米国株高を横目に109.81円近辺まで上げましたが、ユーロドルの買い戻しが強まった影響から109.62円まで失速。その後、クロス円の上昇につれた買いが入った半面、対ユーロなどでのドル売りが出たため、ドル円自体は方向感が出ませんでした。NY市場では、ダウ平均が上昇して始まったことを背景に一時109.83円近辺まで値を上げましたが、その後は109.70円台を挟んだもみ合いが続きました。なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁が「インフレが2%を超えることは問題ない」などと述べましたが、目立った反応は見られず、前日比では0.572円高い、109.692円で取引を終えました。
≪2018年5月9日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円:「ベア」 売り55% 買い45%
英ポンド・円:「ブル」 売り31% 買い69%
豪ドル・円:「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円:「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
08:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 4月
08:50 JPY 国際収支・経常収支 3月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 3月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前々週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前々週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 CNY 生産者物価指数(PPI)[前年同月比] 4月
10:30 CNY 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 4月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
17:30 GBP 貿易収支 3月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 3月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 3月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
21:00 BRL IBGE消費者物価指数(IPCA)[前月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 3月
03:00 USD 月次財政収支 4月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、ドル高の流れが続くと予想します。昨日は米国のイラン核合意離脱の発表後、一時リスク回避の売りが出ましたが、ダウ平均などが引けにかけて持ち直したことにつれて109円台まで買い戻されました。米10年債利回りが再び3%台に乗せたことや、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続していくとの観測もあることを考えると、目先はドル高の流れになると思われます。本日も株式市場や米長期金利の動向に注意をして、取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.30-110.20
ユーロ・円 129.20-130.90
ポンド・円 147.50-149.30