ドル円は雇用統計で下落するも、再び109円台へ反発
先週金曜日のドル円は、東京市場では8時30分過ぎに109.09円近辺まで小幅に下げましたが、売りの勢いは続かず109.23円近辺まで切り返しました。もっとも、東京市場がみどりの日の祝日で休場とあって目立った方向感は出ませんでした。その後、豪ドル米ドル中心にドル安が進んだほか、時間外のダウ先物やシカゴ日経平均先物の下落を横目に108.94円近辺まで値を下げました。その後、時間外のダウ先物やシカゴ日経平均先物の反発や欧州勢の参入に伴い109.15円近辺まで買い戻されましたが、米長期金利が低下すると109.00円を再び割り込みました。欧米市場では、4月米雇用統計で非農業部門雇用者数や平均時給が予想を下回ると米長期金利の低下幅拡大とともに売りが強まり、22時前には一時108.64円近辺まで値を下げました。もっとも、その後は米長期金利が上昇に転じたほか、ダウ平均の大幅高などを受けて買い戻しが優勢に。24時30分前には109.27円まで反発すると、引けにかけても高値圏で底堅く推移し、前日比では0.102円安い、109.083円で取引を終えました。
≪2018年5月4日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円:「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円:「ブル」 売り31% 買い69%
豪ドル・円:「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円:「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り60% 買い40%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
10:30 AUD NAB企業景況感指数 4月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 3月
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 3月
-今日のトレードポイント-
今週のドル円は、底堅い展開となりそうです。為替市場で全般にドル高の流れが続いていることもあり、今週も大崩れする可能性は低いと考えております。4月雇用統計は弱い内容となりましたが、今週は米国で4月生産者物価指数や消費者物価指数が発表されます。また、8日に予定されているパウエルFRB議長の講演も注目の材料となり得るでしょう。もっとも、12日に期限を迎える米国によるイラン核合意離脱の是非は結果次第で地政学リスクを高める要因になり得ますので、警戒しておきたいところです。今週も米長期金利や株式市場の動向に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.70-110.00
ユーロ・円 129.90-131.50
ポンド・円 147.00-150.00