FXレポート

ドル円は107円前半でもみ合い

昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価が90円超下落したことを背景に売りが先行し、一時106.70円近辺まで値を下げましたが、日経平均株価がプラス圏を回復したうえ、時間外のダウ先物が100ドル超上昇したことを支えに106.93円近辺まで持ち直しました。一方で、107.00円を前に上値を抑えられるなど総じて方向感がありませんでした。欧州市場では、しばらくは106.90円近辺を挟んだもみ合いとなっておりましたが、トランプ米大統領がツイッターで「シリア攻撃の時期は絶対に言わない」「間もなくかもしれないし、全くそうではないかもしれない」などと述べると、株高とともに買いが進みました。ロシア大統領府の報道官が「シリア情勢を巡る偶発的な衝突を回避するための米国とのホットラインを双方が使用している」との見解を示したことでシリア情勢緊迫化への過度な懸念が和らぎ、時間外のダウ先物や日経平均先物が上昇すると、一時107.24円近辺まで値を上げました。NY市場では、ダウ平均の330ドル超高や米10年債利回りの上昇幅拡大を支えに、107.42円近辺まで値を上げました。5日高値の107.49円が目先の上値目処として意識されると、107.08円近辺まで利食い売りに押されましたが、ダウ平均や米10年債利回りがさらに上昇したことで底堅く推移し、前日比では0.449円高い、107.260円で取引を終えました。

≪2018年4月12日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り32% 買い68%
ユーロ・円:「ベア」  売り64% 買い36%
英ポンド・円:「ベア」 売り59% 買い41%
豪ドル・円:「ブル」  売り20% 買い80%
NZドル・円:「ブル」  売り19% 買い81%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り71% 買い29%

【今日の主な経済指標】
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 1-3月期
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 3月
18:00 EUR 貿易収支 2月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 4月

-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、神経質な展開になると予想します。米中の貿易摩擦にシリアを巡る情勢緊迫、更にはトランプ大統領のロシア疑惑を巡る捜査状況と、市場の不安を高める不透明な要因は数多く存在しており、どれか一つに好材料が出ても、他で新たな問題が浮上し帳消しになってしまうことも考えられるため、リスク回避の動きは続くと思われます。シリア関連の要人発言や報道には特に注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  106.50-107.80
ユーロ・円 131.30-132.50
ポンド・円 151.00-153.50

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