パウエルFRB議長の議会証言を受けドル買いが先行
昨日のドル円は、東京市場では狭いレンジ内でのもみ合いとなりました。パウエルFRB議長が議長就任後初めてとなる、下院での議会証言を今晩にひかえ、午前中から狭いレンジでの取引でしたが、午後に入ると午前以上に狭いレンジでの取引となり、ドル円は107.00円近辺から106.90円近辺での方向感のない展開になりました。欧米市場では、ドル円は買い一服の展開になりました。パウエルFRB議長が質疑応答にて「12月ＦＯＭＣ以降のデータ、経済の強化を示唆」「インフレに対する信頼は強くなっている」などと発言すると、米金利上昇とともにドル買いが優勢になりました。2月米消費者信頼感指数や2月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったこともドル買いを後押しする材料になり、前日比では0.420円高い107.346円で取引を終えました。
≪2018年2月27日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り32% 買い68%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 ：「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 1月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額（既存店）[前年同月比] 1月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 1月
09:00 NZD ＮＢＮＺ企業信頼感 2月
09:01 GBP ＧＦＫ消費者信頼感調査 2月
10:00 CNY 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 2月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 1月
15:00 ZAR マネーサプライＭ３[前年同月比] 1月
16:00 DEM ＧＦＫ消費者信頼感調査 3月
16:00 TRL 貿易収支 1月
16:45 FRF 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前月比] 2月
16:45 FRF 消費支出[前月比] 1月
16:45 FRF 国内総生産（ＧＤＰ、改定値）[前期比] 10-12月期
16:45 FRF 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 1月
17:00 CHF ＫＯＦ景気先行指数 2月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 2月
17:55 DEM 失業率 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 1月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前年同月比] 1月
19:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）[前年同月比] 2月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況（介入実績）
21:00 ZAR 貿易収支 1月
21:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 INR 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前年同期比] 10-12月期
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 1月
22:30 CAD 原料価格指数[前月比] 1月
22:30 USD 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、改定値）[前期比年率] 10-12月期
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 2月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 1月
- 今日のトレードポイント -
パウエルFRB議長の議長証言では、市場の予想以上にタカ派との見方をしており、今年の利上げ回数について、現在の予想である３回から４回へ増やす必要があるかどうか検討するとの認識を示しました。金利政策の影響を受け、1ドル108円台を上抜ければ、ドル円上昇トレンドの可能性が見込まれますが、年明けから相場が不安定な展開のため、引き続き市場の動きには注視して取引を行いたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.50-108.00
ユーロ・円 130.80-132.20
ポンド・円 148.50-150.50
