ドル円はもみ合い
昨日のドル円は、東京市場では北朝鮮高官が「米国と対話する十分な用意がある」と週末に述べたことを受けて地政学リスクが後退し、買いが先行しました。早朝取引で一時107.13円近辺まで上昇しましたが、市場では「本邦輸出勢から売りが観測された」との指摘があり、一巡後は売りに押される展開となりました。時間外の米10年債利回りが低下したことも嫌気され、106.51円近辺を下抜けて106.44円近辺まで値を下げました。日経平均株価が底堅く推移したことで106.69円近辺まで買い戻される場面もありましたが、戻りは鈍い展開になりました。 欧米市場では、アジア時間に売られた流れを引き継ぎ106.38円近辺まで下落しましたが、一巡すると全般ドル買いが優位になりました。その後、ダウ平均の420ドル超高も支えに107.07円近辺まで持ち直しましたが、107.00円近辺を意識したもみ合いが続き、前日比では0.122円高い106.926円で取引を終えました。
≪2018年2月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
豪ドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り72% 買い28%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 貿易収支 1月
16:45 FRF 消費者信頼感指数 2月
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 1月
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 2月
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 2月
22:30 USD 耐久財受注[前月比] 1月
22:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 1月
23:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 10-12月期
23:00 USD 住宅価格指数[前月比] 12月
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 12月
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 12月
00:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 2月
00:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 2月
00:00 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
- 今日のトレードポイント -
市場は、FRB新議長のパウエル氏による議会証言を待っています。FRBは23日に公表した金融政策報告書で、国内経済の底堅さを踏まえ、段階的な追加利上げが正当化されるとの認識を示しています。市場との期待とは裏腹に、ドル円の下落も考えられます。以上のことを踏まえ、ポジション管理には気を付けつつ取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.00-108.00
ユーロ・円 131.00-133.20
ポンド・円 148.50-151.00