ニクソン・ショック
米国は、1960年代にベトナム戦争や対外的な軍事力増強などを行った結果、大幅な財政赤字を抱えることとなり、国際収支が悪化、大量のドルが海外に流出。米国は金の準備量をはるかに超えた多額のドル紙幣の発行を余儀なくされ、1971年8月15日、米大統領ニクソンはドルと金の交換停止を国内のマスメディアに向け発表した。これによりブレトン・ウッズ体制は崩壊、米ドルは信用を失い大暴落した。ショックと呼ぶのは、この交換停止はアメリカ議会にも事前に知らされておらず極めて大きな驚きを与えたこと、またこの交換停止が世界経済に甚大な影響を与えたことによる。ドル・ショックとも呼ばれる。