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みんなのFXはポンド円のスプレッドが狭い!
AM8:00~翌日AM5:00 原則固定(例外あり)
※2024年10月1日 自社調べ
2023年、国内のポンド/円の取引規模は米ドル円に次いで2位(527,534,882百万円:4.4%)と、FX投資家の間で人気を博しています。また、ポンド/円(GBP/JPY)だけでなくポンド/米ドル(GBP/USD 6位)、ポンド/豪ドル(GBP/AUD 11位)も取引高ランキング上位に位置しています。
もちろん、「みんなのFX」ご利用のお客様にも大変人気の通貨ペアです。ここでは、なぜポンドが選ばれるのか、その人気の理由を3つご説明します。
ポンド/円は他通貨ペアと比較して値動きが大きく、高値と安値の値幅は1日の平均100pipsを超えるためボラティリティが高い通貨ペアとして、短期トレードでの差益を目的としたトレーダーに利用されています。
英国はGDP世界第6位の経済規模を誇り、首都ロンドンには世界最大級の金融街シティを有しています。政治的にも経済的にも世界から注目を集めている国であることから、ポンド相場変動に関するニュースも入ってきやすく、取引がしやすい通貨と言えるでしょう。
足元ではイングランド銀行(BOE)の政策金利見通しや英国の経済・景気動向などが、ポンド相場のボラティリティを拡大させる材料となりそうで、今後も大きな変動が期待できる通貨でもあります。
「みんなのFX」の経済指標カレンダーには、英国の経済指標の発表スケジュールも掲載されています。また、取引画面のニュースには英国の要人発言や経済に関わるニュースがリアルタイムで配信されています。取引の判断材料として参考にしてください。
ポンドは世界中で取引されている流動性が高い通貨です。そのため、新興国通貨などにみられる為替レートの急上昇や急落の際に極端にレートが乖離してしまう(スプレッドが広がる)といったケースが比較的少なく、安定しています。
買いと売りのレートが頻繁に乖離し、FX取引で手数料にあたるスプレッドが広がるようでは、安心して取引できません。その点、「みんなのFX」ではスプレッドが狭く、さらに提示しているスプレッドの配信率は99%以上と安定しています。具体的には、ポンド/円のスプレッドが「0.9銭」以下で配信された割合は99.44%(2024年5月20日~2024年6月14日における原則固定時間:AM8:00~翌日AM5:00)でした。
また、もう一点チェックしておきたいのは約定率です。約定率とは、お客様が出した注文が意図したタイミングで成立する確率です。「みんなのFX」は約定率も99.9%と非常に高いです。
このように「みんなのFX」は、お客様が低コストそして安定したレートで、安心して取引できるような環境をご提供しています。
イギリスの正式名称は、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」で、ヨーロッパ北西部のイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立つ島国です。一般的にはイギリス、あるいは英国と呼ばれています。2022年9月2日エリザベス女王(当時)の崩御に伴い、イギリスはチャールズ国王が新たに君主となりました。イギリスは立憲君主制をとっており、議会は二院制を採用しています。また、ロンドン中心地の「シティ」は金融街として広く知られ、金融立国イギリスの象徴的存在です。
EU(欧州連合)からの離脱により、ロンドンの世界最大の金融センターとしての地位に変化があるとの懸念もありましたが、依然としてその地位は揺るがずロンドンはマーケットの中心であり続けています。イギリスポンドは誕生から長い歴史を持つ由緒ある通貨の一つで、第二次世界大戦まで基軸通貨として広く使用されていました。EUに加盟した際も「ユーロ」導入をせず、イギリスは自国通貨を使い続ける選択をしました。金融政策は、イギリスの中央銀行にあたるイングランド銀行(BOE)が英ポンド(UKポンド)の発券銀行として、金融政策委員会(MPC)を通じて決定します。
ポンド/円はFX取引で根強い人気のある通貨ペアの一つです。その最大の特徴はボラティリティの高さ(価格変動の大きさ)で、他の通貨ペアと比べて値動きが大きい分、大きな利益を狙うことができます。この点、ハイリスク・ハイリターンであるため取引数量を調整するなど、しっかりとリスク管理をしながら取引に臨む必要があります。欧州勢が参入するロンドン時間(日本時間夕方)以降にポンドは値動きが活発になり、日本時間25時(夏時間24時)のロンドンフィックス(フィキシング)に向けて値動きが出ることから、日本人投資家がデイトレードといった短期売買がしやすい通貨ペアと言えます。ユーロ圏各国と結びつきが強いことから、マーケットテーマが欧州通貨買いもしくは売りといった場面ではユーロとの相関性が高まる場合もあります。一方で、ユーロ圏の材料に遅れて反応する場合もあり、ユーロ相場を参考にトレードすることでヒントが得られるかもしれません。
イギリスでは2024年7月4日に総選挙の投開票が行われ、最大野党である労働党が411議席を獲得して政権を奪取しました。これにより、約4年間にわたり労働党を率いているキア・スターマー氏が2024年7月5日に新たに首相に就任しています。スターマー首相はもともと人権派弁護士として活動しており、2008年には検察局長に就任しました。その後、2015年に労働党の候補としてロンドン中心部の選挙区から初当選し、政治家へと転身しています。
7月4日の選挙は、支持率の低迷が続いていた与党・保守党のスナク前首相が下院を解散したことで実施されました。当初はトラス前首相の減税路線を廃して、経済・財政安定と信頼回復を揚げたスナク政権も、長引く物価高や不祥事の連続により、支持を維持することができず、総選挙で保守党は議席数を345議席から121議席に減少させました。労働党が政権を握るのは、2010年まで続いたブラウン政権以来、14年ぶりのことです。
政権交代自体は市場で既に織り込みが進んでいたこともあって、ポンド/円相場への影響は限定的でしたが、今後の政策次第では動きのある展開も予想されるため、新政権の政策スタンスや舵取りの行方には注目しておきたいです。焦点となりそうなのは、国際貿易政策の改善です。労働党新政権ではEUとの関係改善を目指しており、公約で「不必要な貿易障壁を取り除くことで、イギリス・EUの貿易や投資関係を改善する」と表明しています。この公約が実現し、関税や貿易障壁が減少することとなれば、企業コストの削減から輸出増を促し、ポンドの価値も自国の経済成長とともに上昇圧力がかかるかもしれません。
とはいえ、始まったばかりのスターマー政権では、不確実性が多くあるのも事実です。経済政策の実行力や、上述した貿易政策においてもEUとの交渉力については懸念が残ります。仮に政策の舵取りが不安視され、前政権と同様に国民の支持低下が政権の安全性を脅かすこととなれば、投資家のリスク回避姿勢を強めかねません。政権の舵取りはポンド/円相場に対して、大きな変動材料となるため、その行方や影響については情報を随時追っていく必要がありそうです。
2021年にEU離脱の移行期間が終了し、「合意なき離脱」を回避すると、コロナショックからの世界的な景気回復とともに金融正常化に向けた動きが意識されました。同年12月にはBOEが3年4か月ぶりとなる利上げを決定し、これがポンド/円相場の上昇への足掛かりとなります。2022年に入ると、ウクライナ情勢緊迫化による市場のリスクセンチメントの悪化や資源・エネルギー価格の高騰を受けて、アメリカ・FRBなど他国でも金融正常化の動きが進みました。日本との金利差及び金融政策の方向性の違いに直目した円売りが活性化したことでさらに上昇への勢いを強め、コロナショックによって一時124円台まで軟化したポンド/円相場は208円台まで騰勢を強めました。
ただ、2024年に入ると本邦政府・日銀による相次ぐ為替介入(円買い介入)や日銀の金融正常化路線が意識され、これまで続いた円キャリートレードの巻き戻しが誘発されます。そして、7月には日銀が政策金利を0.25%に引き上げる追加利上げを実施し、英国では8月にBOEが0.25%の利下げを決定するなど、両国の金融政策の違いを背景としたポンド安・円高が進みました。とはいえ、現時点(2024年8月末)で両国の政策金利を比較すると日本が0.25%に対してイギリスでは5.00%となっており、依然として両国の金利環境は乖離した状況になっています。これらの環境を背景に円キャリートレードへの回帰も意識される中、ポンド/円相場は180円近辺を底に反発を強めるなど、足元では一定の底堅さを保って推移しています。
2024年後半のポンド/円相場は、両国の金融政策やスターマー新政権の政策運営に絡んだ相場が予想されます。
上述したように、イギリスでは2024年8月にBOEが政策金利を0.25%引き下げ、政策金利は5.00%となりました。背景としては、総合インフレが目標の2.0%程度で推移し、総合インフレの抑制が確認できた点がありますが、サービスや賃金インフレは依然として高水準にあります。賃金上昇は消費者の購買力を促す一方でインフレ圧力を高める要因にもなるため、今後のデータ次第ではありますが、BOEは利下げに対して慎重な行動をとっていくかもしれません。実際、8月の会合では投票権を持つ9人のうち、4人は政策金利の据え置きを支持し、満場一致の決定とはなりませんでした。
また、スターマー新政権の舵取りもポンド/円相場の行方を見定める上で無視することはできません。EUとの関係改善が進み、貿易障壁が減少すれば英国の経済成長を促せますが、新政権の公約は財政を悪化させずに実現することは容易ではないとの見方もあります。仮に実現のため財政拡張政策を採用することとなれば、リスク回避姿勢の高まりからポンド安が進む可能性も考えられるため、政権の舵取りは注視していく必要があるでしょう。
日英の政策金利は日本が0.25%に対して、英国が5.00%と大きく乖離した環境になっています。足元では相反する金融政策を背景にポンド安・円高が進んでいますが、乖離した金利環境から生まれるインカムゲインは他通貨ペアと比べても魅力的です。スターマー新政権への期待やインフレの高止まり懸念によって高金利が維持されていくこととなれば、2024年後半にかけては円キャリートレードの動きが回帰してくるのではないでしょうか。変動のきっかけとなる材料が豊富でトレードチャンスも多い通貨ペアであるため、日々指標など情報を追っていく必要もありそうです。
イギリスの経済指標カレンダーです。今後の予定を抑えておきましょう。
世界中の多くの投資家に取引されているポンド。その魅力や今後の展望について理解を深められたでしょうか。現在は、両国の金利差にあたるスワップポイントも魅力的で、ポンド/円を買いで保有することで受け取れるスワップポイントにも注目したいです。
「みんなのFX」では前述の通り、ポンド/円をはじめポンド関連の通貨ペアのスプレッドを業界最狭水準でご提供しています。ポンド/円やポンド関連の通貨をお取引する際には、「みんなのFX」をぜひご検討ください。
(2024年8月時点 トレイダーズ証券 市場部)
トレイダーズ証券市場部為替ディーラー
日々、海外のニュースやチャートをチェックし、インターバンク市場にて外国為替の取引をしている、トレイダーズ証券 市場部所属の為替ディーラーが、この記事を執筆しました。
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