円独歩高懸念の中、GDP速報値に注目!
昨日のドル円は、米長期金利の低下を受けたドル売りの流れが継続する中、米9月新築住宅販売件数は前月比-3.6%の40.2万件と振るわず、今後の販売件数が伸び悩むことも懸念され、また一昨日の消費者信頼感指数も新築住宅に関する半年先の見通しを引き下げており、総じて住宅関連は弱い材料として受け止められドル円は軟化し91円割れの展開となり90.692円で引けた。
ユーロ円は、序盤135円台後半でもみ合っていたが、日経平均が-150円付近へ下げ足を早めると、欧州株、NYダウともに株価が下落。リスク回避から世界的景気回復期待が牽引した商品市況も調整入し、3日続落で終値は133.380円。
豪ドル円も続落。豪第3四半期消費者物価指数が4四半期連続で上げ幅の減少によって、次回会合での0.50%の大幅利上げ期待が後退したことや、米週間石油在庫統計発表で在庫統計のガソリン在庫が大幅な増加を示し売り材料となり、原油は2%近い下げを記録したことも豪ドルの下げ幅を拡大させた。さらに、スワン豪財務相が「失業率は引き続き上昇が予想されている」などと発言したこともあり、81.295円まで続落した。
さて本日の展開だが、今夜の米GDPに注目が集まるだろう。結果次第では、「FOMCで低金利長期化観測を変更される可能性」との声も聞こえ、「出口戦略」をめぐる環境の変化にも期待できる。しかし一方では、ゴールドマンサックスが米GDPの見通しを前期比年率2.7%成長に引き下げた模様で、市場の予想は3.2%と大幅な上昇を見込んでいるだけに、予想との乖離幅は懸念材料となりそうだ。また、日欧米の株安がさらに波及した場合、本日も円独歩高となる可能性がある為、株価、商品価格の動向には注意が必要だろう。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 90.00- 91.00
ユーロ・円 133.00-135.00
ポンド・円 146.00-149.50
【本日の主な経済指標】
29日 15:00 ZAR マネーサプライM3
29日 16:30 ZAR 卸売物価指数
29日 18:30 GBP 消費者信用残高
29日 18:30 GBP マネーサプライM4
29日 19:00 EUR 消費者信頼感
29日 21:30 CAD 原料価格指数
29日 21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
弱い米経済指標を受け、リスク回避流れからの円独歩高の展開。ドル円は91円を割り込むと参加者
の買いが膨らんだ。今夜は21:30の米GDP速報値が焦点となろう。米住宅指標の下振れが気になる
が、好結果ならば「出口戦略」期待からドル上昇のシナリオもありえる。また、深夜には米7年債
も控えており、入札結果を受けた米国の金利動向にも注目したいところだ。
ポンド円は「ブル」
リスク回避の円独歩高にポンド軟調も、下落局面には逆張りが主流となり148円近辺では強気なポ
ジションが多く見られた。しかし、来週木曜日の英中銀金融政策委員会までは方向感がつけづらい
展開が続くかも知れない。追加金融緩和観測の可能性も依然くすぶっており、今後は難しい選択肢
を迫られそうだ。
NZドル円は「ブル」
NZドル円は暴落。朝方発表のNZ政策金利は2.50%で据え置く事を決定した。据え置き自体は織り込
み済みだったが、「2010年下半期まで政策金利を変更しない可能性」と発表したことで、利上げ期
待から 失望売りへ、リスク回避の流れも重なり、前日比3.028円の円高と下げ幅を拡大。参加者は
絶好の押し目とみて、マーケットクローズ間際に買いが集中した。
ユーロ円は、序盤135円台後半でもみ合っていたが、日経平均が-150円付近へ下げ足を早めると、欧州株、NYダウともに株価が下落。リスク回避から世界的景気回復期待が牽引した商品市況も調整入し、3日続落で終値は133.380円。
豪ドル円も続落。豪第3四半期消費者物価指数が4四半期連続で上げ幅の減少によって、次回会合での0.50%の大幅利上げ期待が後退したことや、米週間石油在庫統計発表で在庫統計のガソリン在庫が大幅な増加を示し売り材料となり、原油は2%近い下げを記録したことも豪ドルの下げ幅を拡大させた。さらに、スワン豪財務相が「失業率は引き続き上昇が予想されている」などと発言したこともあり、81.295円まで続落した。
さて本日の展開だが、今夜の米GDPに注目が集まるだろう。結果次第では、「FOMCで低金利長期化観測を変更される可能性」との声も聞こえ、「出口戦略」をめぐる環境の変化にも期待できる。しかし一方では、ゴールドマンサックスが米GDPの見通しを前期比年率2.7%成長に引き下げた模様で、市場の予想は3.2%と大幅な上昇を見込んでいるだけに、予想との乖離幅は懸念材料となりそうだ。また、日欧米の株安がさらに波及した場合、本日も円独歩高となる可能性がある為、株価、商品価格の動向には注意が必要だろう。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 90.00- 91.00
ユーロ・円 133.00-135.00
ポンド・円 146.00-149.50
【本日の主な経済指標】
29日 15:00 ZAR マネーサプライM3
29日 16:30 ZAR 卸売物価指数
29日 18:30 GBP 消費者信用残高
29日 18:30 GBP マネーサプライM4
29日 19:00 EUR 消費者信頼感
29日 21:30 CAD 原料価格指数
29日 21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
弱い米経済指標を受け、リスク回避流れからの円独歩高の展開。ドル円は91円を割り込むと参加者
の買いが膨らんだ。今夜は21:30の米GDP速報値が焦点となろう。米住宅指標の下振れが気になる
が、好結果ならば「出口戦略」期待からドル上昇のシナリオもありえる。また、深夜には米7年債
も控えており、入札結果を受けた米国の金利動向にも注目したいところだ。
ポンド円は「ブル」
リスク回避の円独歩高にポンド軟調も、下落局面には逆張りが主流となり148円近辺では強気なポ
ジションが多く見られた。しかし、来週木曜日の英中銀金融政策委員会までは方向感がつけづらい
展開が続くかも知れない。追加金融緩和観測の可能性も依然くすぶっており、今後は難しい選択肢
を迫られそうだ。
NZドル円は「ブル」
NZドル円は暴落。朝方発表のNZ政策金利は2.50%で据え置く事を決定した。据え置き自体は織り込
み済みだったが、「2010年下半期まで政策金利を変更しない可能性」と発表したことで、利上げ期
待から 失望売りへ、リスク回避の流れも重なり、前日比3.028円の円高と下げ幅を拡大。参加者は
絶好の押し目とみて、マーケットクローズ間際に買いが集中した。