FXレポート

米雇用統計、強弱入り混じる内容も円安進む

先週金曜日のドル円は序盤、前日の流れを引き継ぎ円安基調に97.20円付近まで強含む展開になりましたが、NY時間の米雇用統計を前にポジション調整が入り96.30円付近まで反落しました。欧米市場では、米雇用統計が発表され非農業部門雇用者数変化が8.8万人と市場予想の19.0万人を大幅に下回ったことから、一時的にドル売りが先行したものの、同時刻に発表された失業率が7.6%と前回の7.7%から改善したことが好感され96.65円付近まで急上昇しました。その後も引けにかけて、前日の日銀の金融緩和政策を背景とした円売りが散発的に入ったことで前日比+1.259円の97.603円まで上昇幅を拡大し取引を終えました。

東京市場のユーロ円は、日経平均が前日比で600円近い上昇したことに伴って、リスク選好の円売りから125.60円付近まで上昇しました。その後の欧米市場では、注目されていた米雇用統計が強弱入り混じる内容で反応は限られたものの、材料が出尽くしたことから再び前日の日銀の大胆な金融緩和政策が意識され、円売りが優勢になると127.284円まで上昇し126.935円(前日比:+2.307)で取引を終えました。

≪2013年4月5日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り42% 買い58%
ユーロ・円  :「ブル」売り69% 買い31%
ユーロ・ドル :「ベア」売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ブル」売り57%  買い43%
豪ドル・円  :「ブル」売り36%  買い64%
NZドル・円  :「ブル」売り56% 買い44%

【今日の主な経済指標】
14:00  JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 3月 
16:15  CHF 四半期鉱工業生産 [前年同期比] 10-12月期 
19:00  DEM 鉱工業生産[前月比] 2月 

              - 今日のトレードポイント -

金曜日の為替市場は、米雇用統計が強弱入り混じった内容になったことで、発表直後は上下に振れたものの、その後は材料出尽くしから円売りが優勢になりました。4日の日銀金融政策決定会合では大胆な金融緩和策が示され期待値の高さから円売り地合い継続するとの見方が広がっています。ただし、急ピッチの上昇に対する警戒感もあり利食い売りに押される場面も想定されるため、しっかりとしたリスク管理を行っておきたいです。本日は、主な米経済指標の発表が予定されていないことから、株式市場の値動きに伴うリスク許容度の変化や、各国の金融政策の要人発言などに注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   96.00-99.00  ユーロ・円 125.00-128.50  ポンド・円 147.00-151.50

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