限定的だがドル買い・円買いの流れ継続
昨日のドル円は、期末やイースター休暇を控え積極的な取引が控えられ方向感に欠けるなか、日銀による金融緩和への期待感から94.80円付近まで上昇しました。欧米市場では、イタリア国債の格下げ観測やNYダウの大幅な下落、米長期債利回りが低下幅を拡大したことを受けて、ドル買い・円買いの流れが加速して94.02円付近まで下落。その後、NYダウが下げ幅を縮小すると94円半ばで推移し前日比0.012円安い94.442円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、日銀の追加緩和に対する期待感から121.87円付近まで上昇しました。欧米市場では、キプロス懸念が続くなかで、イタリア国債の格下げ観測を受けて財政懸念国の利回りが上昇したことや、来月開かれるECB理事会での利下げが実施されるとの見方も広がり、120.58円付近まで売られましたが、大幅に下落していたNYダウが下げ幅を縮小すると買い戻す動きも見られ、前日比0.821円安い120.663円で取引を終えました。
≪2013年3月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
ユーロ・円 :「ブル」売り35% 買い65%
ユーロ・ドル :「ブル」売り44% 買い56%
英ポンド・円 :「ブル」売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
【今日の主な経済指標】
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 2月
16:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 2月
16:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 2月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 3月
17:55 DEM 失業率 3月
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 2月
21:00 ZAR 貿易収支 2月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 10-12月期
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 1月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 2月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 2月
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 3月
- 今日のトレードポイント -
昨日の為替市場は、イタリア国債の格下げ懸念や欧州のさえない指標の結果から、欧州の材料がリスク回避の動きになりました。本日もリスク回避の動きが継続されることが予想されます。前日の米国株式がさえなかったことから、日経平均も軟調な動きが予想されます。黒田日銀総裁が本日、参議院財政金融委員会に出席するなど、引き続き要人発言には注意が必要になります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 93.50-95.50 ユーロ・円 119.10-121.90 ポンド・円 141.00-144.00