キプロス支援合意への期待を受けユーロは上昇!!
先週金曜日のドル円は、94.911円で取引を開始した後、輸入企業のドル買いを受け仲値にかけては95.132円まで上昇。しかし、キプロス情勢をめぐる欧州債務問題においてロシアからの支援を得られなかったとの報道が流れるとユーロが急落。これにつられドル円も94.70円近辺まで下落。欧州市場では、キプロス問題が尾を引くなか、仮にキプロスが破綻した場合、この余波がユーロ圏の経済システムを圧迫するとの見方からリスク回避の円買いが加速し94.194円まで下落。NY市場では、キプロス与党の党首が「今夜解決策が見つかる可能性がある」と述べたことを受け95円台を回復する場面もみられましたが、先行き不透明感は拭えずポジション調整の売りに押され94円台前半まで下落。その後は売り買いが交錯する値動きとなり、前日比では0.326円安い94.530で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、122.449円で取引を開始した後は、キプロス問題が嫌気され122円台を割り込み急落する展開となりました。欧州市場では、キプロスの破綻を想定した場合、一時的ではあるかもしれないがユーロ圏の金融システムを圧迫するとの見方が広がりをみせるなか、安全資産とされる米債・独債利回りが低下するなど、リスク回避の流れから、ユーロ円は121.467円まで下落。NY市場では、キプロス支援に向けたキプロス議員の楽観論を材料にユーロは買い戻され123.455円まで上昇。その後は週末によるポジション調整の売りから徐々に軟調な値動きとなるも、前日比では0.442円高い122.781円で取引を終えました。
≪2013年3月22日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
ユーロ・円 :「ブル」売り43% 買い57%
ユーロ・ドル :「ベア」売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ブル」売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」売り40% 買い60%
【今日の主な経済指標】
14:00 SGD SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
- 今日のトレードポイント -
欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)によるキプロスへの支援が合意されれば、ユーロは買われ124円台を回復する流れが予想されます。キプロスへの支援合意に注目が集まりますが、政府要人によるキプロス発言には注意したいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 93.50-96.00 ユーロ・円 121.00-123.80 ポンド・円 142.50-145.50