キプロス不安からリスク回避で円が買われる!!
昨日のドル円は、海外市場の堅調地合いを引き継ぎ96.025円で取引を開始。黒田総裁への期待感から96円台を挟んだ値動きとなっていました。欧州市場では、注目されていた黒田総裁の発言には目新しい内容がなかったため円高傾向へ動きユーロ円と同様に徐々に下値を切り下げていく展開へ。NY市場では、米10債利回り低下やNYダウ平均の下落を受け円高の流れが継続。一時94.759円まで下落する場面も見られました。その後は若干下げ幅を縮小し、前日比では1.175円安い94.856円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、、キプロス支援についての動向を見極めたいとの思惑から124円を挟んだ値動きとなりました。欧州市場では、欧州中央銀行(ECB)がキプロスに対し、ユーロ圏の支援合意がない場合、25日に資金供給を停止すると警告したことで上値の重い展開となり、徐々に下値を切り下げる展開へ。NY市場では、キプロス・ポピュラー銀行の流動性が残りわずかしかないとの当局発言が伝わったことでさらに値を下げ122.052円まで下落。その後は売り買いが交錯し、前日比では1.876円安い122.339円で取引を終えました。
≪2013年3月21日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
ユーロ・円 :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・ドル :「ベア」売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」売り40% 買い60%
【今日の主な経済指標】
16:45 FRF 企業景況感指数 3月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 3月
- 今日のトレードポイント -
日銀の金融緩和期待を背景とした円安の地合いは継続することが予想されますが、東京市場において日経平均株価が下落すれば、一時的に円買いの流れになることが予想されます。キプロス支援をめぐる要人発言から大きな相場変動が予想されるため、本日も突発的な要人発言には注意が必要となります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 93.50-96.00 ユーロ・円 121.00-124.80 ポンド・円 141.20-146.00