円安基調の中、米経済指標に注目!!
昨日のドル円は序盤、日経新聞が「追加緩和、前倒し決断も黒田氏が臨時会合を示唆」と報じたことを受けて、円売りが強まり96.705円まで上昇しました。しかし、欧州市場に入ると、次期日銀副総裁候補の岩田規久男学習院大教授の人事案に民主党が反対したことがきっかけに戻りを試す展開となり95.642円まで反落。NY市場では、円買いが一服すると方向感が限られフロー主導から95円台後半を静かに推移し96.026円(前日比:-0.252)で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、日経新聞の追加金融緩和を示唆した記事に反応し126.026円まで上昇したものの、円売りが一服すると戻りを試す展開になりました。欧州市場では、英国の貿易収支や製造業生産指数が大幅に悪化したことを受けて、リスク回避のユーロ売り円買いから一時124.390円まで下落。その後のNY市場では、ロンドンフィックスにかけてユーロ買いが強まる場面がみられましたが、買い材料も見当たらなかったことから一方的な展開にはならず、次第に方向感は限定的となり前日比-0.448円の125.171円で取引を終えました。
≪2013年3月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
ユーロ・円 :「ベア」売り52% 買い48%
ユーロ・ドル :「ベア」売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
NZドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
15:30 FRF 非農業部門雇用者・改定値[前期比] 10-12月期
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 1月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 1月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 2月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 2月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 1月
03:00 USD 月次財政収支 2月
05:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、日経新聞の報道を背景に金融緩和期待から円売りが強まったものの、日銀副総裁人事案について民主党が反対したことが嫌気され、押し戻される展開になりました。ただし、米景気の回復期待を背景に足元の円安基調は継続するとみられることから、下落局面では積極的に買い場を探していきたいです。また、本日はNY時間に複数の米経済指標が控えており、仮にこれらが市場予想を上回る結果になれば、ドル円は97円台を試す展開も考えられそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 95.00-97.00 ユーロ・円 123.50-127.00 ポンド・円 141.50-144.00