強い米雇用統計の結果にリスクオン!!
先週金曜日のドル円は、東京市場で日経平均が300円超えと上値を拡大するなか、リスク選好的な円売りが入り95.45円付近まで上昇しました。欧米市場に入っても、欧州株式の株高を受けて円安基調に進行すると、強い米雇用統計を受けて一時96.543円まで急伸。しかし、引けにかけて、イタリアの国債格付けの引き下げをきっかけに巻き戻す展開となり、前日比+1.126円の95.981円まで値を崩して取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、日経平均が300円超上昇したことに伴って、連高となり125.00円付近まで上昇しました。欧米市場では、欧米株式の株高を背景にユーロ買い円売りが進むなか、米雇用統計の強い結果を受けて125.951円まで上昇。ただ、その後に格付け会社フィッチがイタリアの格付けを「BBB+」に格下げしたことを発表し、リスク回避の動きとなり一時123.808円まで反落し、124.790円(前日比:+0.479)で取引を終えました。
≪2013年3月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「スクウェア」売り50% 買い50%
ユーロ・ドル :「ベア」売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
NZドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 経常収支 1月
16:00 DEM 貿易収支 1月
16:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 1月
17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 1月
- 今日のトレードポイント -
金曜日の為替市場は、米雇用統計の非農業部門雇用者数変化が23.6万人と市場予想の16.5万人を大幅に上回ったほか、同失業率も7.7%と予想の7.9%から改善したことを受けて、リスク志向からドル売り円売りが強まりました。また、日米欧の世界的な株高もリスク選好の動きを後押ししており、短期的には景気回復期待を背景にリスク選好の傾向は維持されそうです。本日は、主要な米経済指標が控えていないことから、株式市場の値動きに伴うリスク許容度の変化に注意したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 94.00-97.00 ユーロ・円 123.00-126.50 ポンド・円 141.00-146.50