週末の米雇用統計を前に指標発表に注目!!
昨日のドル円は、東京市場で次期日銀副総裁候補の岩田規久男氏が「外債をわざわざ買う必要はない」と述べたことが嫌気され、円買いが先行し92.916円まで下落しました。欧米市場では、ドイツとユーロ圏のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回ったほか、米ISM非製造業景況指数も56.0と市場予想の55.0を上回りリスク選好的なドル売りから93.520円まで強含み93.299円(前日比:-0.148)で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、現学習院大学教授の岩田日銀副総裁候補が外債購入に否定的な見解を示したことから、円買いが強まり121.138円まで下落しました。ただ、欧州市場に入ると、ドイツとユーロ圏のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)の強い結果を受けて、リスク選好のユーロ買いから121.75円付近まで反発すると、米経済指標の好結果もユーロのサポート材料となり前日比+0.008円の121.741円で取引を終えました。
≪2013年3月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ブル」売り51% 買い49%
ユーロ・ドル :「ベア」売り62% 買い38%
英ポンド・円 :「ブル」売り35% 買い65%
豪ドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」売り38% 買い62%
【今日の主な経済指標】
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比] 10-12月期
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 10-12月期
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:15 USD ADP雇用統計[前月比] 2月
00:00 CAD カナダ銀行 政策金利
00:00 USD 製造業新規受注[前月比] 1月
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 2月
04:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、欧米の強い経済指標を背景に景気回復が意識されリスク選好の動きが見られました。短期的には、欧米の経済成長について楽観的な見方からリスクオンに振れやすい展開になることが想定されそうです。ただし、中長期的には欧州の財政問題が解決していないことから、一方的な動きにはなり難いとみれます。本日は、米経済指標でADP雇用統計と地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されます。今週末に控える米雇用統計を前に思惑的な動きが出やすいことから、結果から動向を見極めて慎重に対応したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 92.00-95.00 ユーロ・円 120.00-124.00 ポンド・円 140.00-144.00