ドル円は調整主体な動きに
昨日のドル円は序盤、次期日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁が所信表明で「あらゆる手法を講じて出来るだけ早期に物価目標を実現させていく」と発言したものの、影響は限定的で93.30円付近での静かな取引になりました。欧米市場では、新規取引材料が少ない中、調整目的のドル買いから93.70円付近まで上昇したものの、買い一巡後は一転してドル売りが優勢となり前日比-0.108円の93.447円まで軟化して取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、脱デフレへ向けて黒田日銀総裁候補が国会で所信表明をしたものの、円安材料と見られず121.40円付近での小動きとなりました。欧州市場では、欧州株式の株安に伴って、リスク回避の動きが強まり121.261円まで下落。その後のNY市場では、イタリア政局の先行き不安から円買いが先行し121.128円まで下げ幅を拡大したものの、NYダウが前日比プラス圏に持ち直したことがきっかけに反転し、前日比-0.056円の121.733円まで回復し取引を終えました。
≪2013年3月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ブル」売り48% 買い52%
ユーロ・ドル :「ベア」売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ブル」売り39% 買い61%
豪ドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
NZドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
17:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 1月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 1月
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 1月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 1月
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 2月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、目立った取引材料が見られず調整主体な展開になりました。本日の経済指標では、豪準備銀行の政策金利発表や米ISM非製造業景況指数など重要な発表が控えており、結果次第では荒い値動きも想定されそうです。一方で、本邦の次期日銀総裁人事案について、民主党が同意する方針を示していることから、黒田東彦アジア開発銀行総裁の日銀総裁就任が確実との見方から円安の動きが強まるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 92.00-95.00 ユーロ・円 120.00-124.00 ポンド・円 139.50-143.50
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