本邦勢不在の中、円売り強まる!!
昨日のドル円は、東京市場が祝日休場となり取引参加者の減少を背景に、92円台中盤を小動きしました。欧州市場では、目立った取引材料が見当たらないなか、断続的に円売りが入り93.50円付近まで強含む展開に。NY市場では、東京市場で次期日本銀行総裁候補の一人とされている黒田アジア開発銀行(ADB)総裁が「物価目標を達成するための日銀による年内の追加緩和は正当化できる」と発言したことが意識され、円売りの動きが強まり前日比+1.684円となる94.368円まで上昇し取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、ドル円と同様に本邦勢が不在だったことから、123円台後半での静かな取引になりました。欧米市場では、欧州株式が前日比プラスに持ち直したことをきっかけに、ユーロに買いが入ったほか、黒田アジア開発銀行(ADB)総裁の発言を受けた円売りも加わり前日比+2.575円となる126.501円まで大幅に上昇し取引を終えました。
≪2013年2月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「ベア」売り69% 買い31%
英ポンド・円 :「ブル」売り44% 買い56%
豪ドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
NZドル・円 :「ブル」売り36% 買い64%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 1月
16:45 FRF 経常収支 12月
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
18:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 1月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
18:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 1月
18:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 1月
04:00 USD 月次財政収支 1月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、本邦勢の不在で積極的な取引が見られなかったが、欧州勢参入後からユーロ買いや円売りが強まりました。また、次期日銀総裁候補の一人とされている黒田アジア開発銀行(ADB)総裁の発言を背景に、追加金融緩和観測が高まっており円安トレンドは維持されそうです。本日は、中国が旧正月に入っているほか、EU財務相会合、オバマ大統領の一般教書演説など複数の取引材料が揃っていることから、慎重にリスク許容度を見極めながら対応したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 93.00-95.50 ユーロ・円 125.00-128.00 ポンド・円 146.00-149.50