円安一服も調整は一時的か!?
昨日のドル円は序盤、新規取引材料の乏しいなか方向感に欠く展開となり92.60円付近を静かに推移しました。欧州市場に入っても特段目立った取引材料がなかったものの、仕掛け的な円売りが入ったことから93.179円まで上昇。その後のNY市場では、スペインのラホイ首相が与党国民党への企業献金から不正に資金を受け取っていたとする報道を背景に、欧州の財政問題が懸念されリスク回避の円買いから前日比-0.439円の92.289円まで値を崩して取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、先週の円安の動きが一服し調整的な動きから126.05円付近まで軟化しました。欧米市場では、週末に献金疑惑を向けられたスペインのラホイ首相の報道が意識されユーロが対ドル・対円共に全面安となるなか、欧米株式の下落も伴い前日比-1.810円となる124.720円まで大幅下落し、安値付近で取引を終えました。
≪2013年2月4日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
ユーロ・円 :「ベア」売り49% 買い51%
ユーロ・ドル :「ベア」売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」売り52% 買い48%
豪ドル・円 :「ブル」売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ブル」売り58% 買い42%
【今日の主な経済指標】
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
16:00 CHF 貿易収支 12月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 1月
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 12月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 12月
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 1月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、先週の円安の流れが一服し調整的な動きが目立ちました。もっとも、1日の米雇用統計が堅調な結果だったことから調整的な動きは一時的になりそうです。また昨日、麻生太郎財務相が「長引く円高・デフレ不況から脱却し、雇用や所得を拡大させ、強い日本経済を取り戻すことが、内閣に課せられた最重要課題だ」と発言しており、デフレを脱却する過程で結果的に円高が是正されるため、今後も円安トレンドは継続するとの見方もできることから、下落局面では買い場を探したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 91.00-93.50 ユーロ・円 123.50-126 .00 ポンド・円 142.50-147.00