米重要イベント控え為替は様子見
昨日のドル円は序盤、先週末の海外市場の流れを引き継ぎ、91.26円近辺まで上昇しました。その後は、海外ファンド勢主導の利益確定の売りから、90.84円近辺まで反落。欧州市場では新規取引材料に乏しい中、円買いが進み90.57円近辺まで値を下げました。NY市場では、米耐久財受注が市場予想を上回った事や、米10年債利回りが昨年4月以来となる2%の大台を回復し一時91円台を回復。ただ、米12月中古住宅販売保留件数指数は弱くその後は、90円台後半で上値も重く重要なイベントを控え様子見ムードが強く、前日比0.188円安い90.747円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、ドル円と同様に122.91円近辺まで上昇し買い一巡後は122.20円近辺まで反落。欧米市場では、ユーロ圏12月マネーサプライM3の発表後に121.64円近辺まで下落。またコンスタンシオECB副総裁は「金融市場の改善による実体経済への影響はまだ見えない」としたうえで、「ECBは実体経済の動きを見定める必要」があると述べ、ECBは追加的な行動を取る必要はないと示唆しました。その後、122円ちょうどを挟んでの推移となり、前日比0.289円安い122.099円で取引を終えました。
≪2013年1月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ベア」売り65% 買い35%
ユーロ・ドル :「ベア」売り81% 買い19%
英ポンド・円 :「ブル」売り40% 買い60%
豪ドル・円 :「ブル」売り27% 買い73%
NZドル・円 :「ブル」売り41% 買い59%
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM GFK消費者信頼感調査 2月
16:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 12月
16:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 12月
16:45 FRF 消費者信頼感指数 1月
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 11月
23:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 11月
- 今日のトレードポイント -
前日の海外市場では、調整による円買いが継続されました。その後は重要なイベントを控え様子見ムードとなりました。本日も調整的な円買いが出やすい状況であり上値の重い展開が予想されます。週後半には米GDPや米雇用統計など重要なイベントが控えていることから徐々に市場の注目は米経済に向くことが想定されるため、こう着状態が予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 90.00-92.00 ユーロ・円 121.00-124.50 ポンド・円 142.50-145.00