調整一服も戻りは限定的!!
昨日のドル円は序盤、日銀会合を通過したことで材料出尽くしによる調整売りが断続的に入り88.057円まで軟化しました。欧州市場では、英失業保険申請件数の好結果を背景にリスク選好の動きが優勢となり88.45円付近まで緩やかに回復。NY市場に入っても、NYダウの堅調推移を背景に買いが継続し前日比-0.080円の88.622円まで上昇し取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、前日の欧米市場の流れを引き継ぎポジション調整目的の円買いから一時117.053円まで下落しました。その後、欧州市場では英雇用指標の強い結果を受けて、売り戻す展開になると急ピッチな下落の反動も加わり118.334円まで反発。NY市場では、ロンドンフィックスにかけてユーロ売りが持ち込まれたことから下落する場面がみられたものの、引けにかけてNYダウの堅調な推移に伴い下値を切り上げ前日比-0.127円の118.038円で取引を終えました。
≪2013年1月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・円 :「ベア」売り52% 買い48%
ユーロ・ドル :「ベア」売り79% 買い21%
英ポンド・円 :「ブル」売り30% 買い70%
豪ドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」売り46% 買い54%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 経常収支 11月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、日銀会合のイベントを終えたことで材料出尽くしから調整の動きが継続しています。ただし、NY市場終盤にかけてNYダウの堅調推移に伴い、再びリスク選好的な動きがみられることから、調整の動きも一巡したかもしれません。本日も本邦要人発言や株式市場の値動き動向を注視しつつ、米経済指標の新規失業保険申請件数に注目したいです。市場予想では35.5万件と前回値33.5万件から悪化しているものの、直近3ヵ月のNYダウが堅調に推移していることから、仮に強めの数字が出た場合には、リスク選好の動きが強まるきっかけになりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 87.50-90.00 ユーロ・円 117.00-120.50 ポンド・円 139.00-141.00