ユーロ、資源国通貨の動向に注目
昨日の為替相場は、東京市場の時間帯に発表された豪9月雇用統計が予想より強い内容となったことから豪ドル買いが進み、豪ドル円は79円半ばまで上昇。一方で対ドルやユーロでの強い豪ドル買いに連られる形で、ドル円は88.20円付近まで下落。ユーロ円は129.974円と7日安値まで下落した。その後もドル円は上値の重い展開が続いたものの、昨日同様にドル売りへの警戒感から一気にドルが買い戻される展開となりドル円は88.60付近まで上昇。対ドルでの円売りを受けてユーロ円も130.80付近まで上昇した。
ロンドン市場の時間帯にはイングランド銀行(BOE)及び欧州中央銀行(ECB)の政策金利が発表。予想通りの据え置きとなったことでポンド円はやや買い戻される展開となったものの、ユーロ円は特に大きな反応は見られなかった。
ニューヨーク市場の時間帯には米新規失業保険申請件数が強い内容となったことを受けてダウ先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク志向が改善したことからクロス円に買いが入ると、ドル円も買われる展開となった。その後もNYダウが底堅い値動きとなり、ユーロ円は130.950円まで上昇し、130.748円で取引を終えた。一方、ドル円は対ユーロでのドル売りが重しとなったことで上昇は続かず、88.411円と円高水準で取引を終えた。
さて、本日のドル円であるが、昨日同様急激なドル売りの反発から買い戻される展開が見られたものの、89円台を試すことなく前日よりも円高水準で取引を終えている。本日は貿易収支以外に大きな材料に乏しいため、引き続き上値の重い展開が予想され、88円台を維持できるかどうかが焦点となろう。
一方、豪ドルは雇用統計を無難にこなしたことから80円台を維持したまま取引を終えている。株高・リスク選好の流れとなれば引き続き上値を試す状況となろうか。そして、ユーロ円であるが、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は「経済指標がユーロ圏の経済は安定を示している」、「雇用市場は予想よりも悪化しないだろう」と楽観的な見通しを示したことが好感され、一時131円台に迫る上昇を見せている。本日も130円台を維持しつつ、底堅い値動きとなるかが注目されそうだ。
その他、原油先物が72ドル前後の高値圏で取引されていることから、カナダドル買いが目立つ展開となっている。本日はカナダの新規雇用者数及び新規雇用者数の発表が控えており、内容によってはカナダ円が一段の上値を試す展開となるかもしれない。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 87.10-90.00
ユーロ・円 128.00-133.80
ポンド・円 139.00-143.00
【本日の主な経済指標】
08:50 (日) 機械受注[前月比]
15:45 (仏) 鉱工業生産指数[前月比]
17:30 (英) 貿易収支
17:30 (英) 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比]
20:00 (加) 失業率
20:00 (加) 新規雇用者数
21:30 (米) 貿易収支
21:30 (加) 貿易収支
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米新規失業保険申請件数が強い内容となったことを評価し、参加は「ブル」を選択しているようだ。88円
台での推移が続き、依然として上値の重い展開が続いているものの、急激に進むドル売りの反発も見られ
る。しかし、ボラティリティも高まりつつあるため、短期押し目買いのスタンスで望むのが無難か。
ユーロ円は「ブル」
上値の重たさは拭えないものの、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁のポジティブな発言から参加者は引
き続き「ブル」を選択。本日は株価の動向を睨みつつの展開となろうが、131円台まで値を戻せるかどうか
が焦点となりそうだ。
ポンド円は「ブル」
イングランド銀行(BOE)の政策金利発表は予想通りの据え置き。昨日は辛うじて141円台を維持できた
ことから、ややポンド買いに安心感が芽生えたようで「ブル」。本日は卸売物価指数や貿易収支の発表が
控えており、市場がどのように判断するかが注目される。
ロンドン市場の時間帯にはイングランド銀行(BOE)及び欧州中央銀行(ECB)の政策金利が発表。予想通りの据え置きとなったことでポンド円はやや買い戻される展開となったものの、ユーロ円は特に大きな反応は見られなかった。
ニューヨーク市場の時間帯には米新規失業保険申請件数が強い内容となったことを受けてダウ先物が上げ幅を拡大。投資家のリスク志向が改善したことからクロス円に買いが入ると、ドル円も買われる展開となった。その後もNYダウが底堅い値動きとなり、ユーロ円は130.950円まで上昇し、130.748円で取引を終えた。一方、ドル円は対ユーロでのドル売りが重しとなったことで上昇は続かず、88.411円と円高水準で取引を終えた。
さて、本日のドル円であるが、昨日同様急激なドル売りの反発から買い戻される展開が見られたものの、89円台を試すことなく前日よりも円高水準で取引を終えている。本日は貿易収支以外に大きな材料に乏しいため、引き続き上値の重い展開が予想され、88円台を維持できるかどうかが焦点となろう。
一方、豪ドルは雇用統計を無難にこなしたことから80円台を維持したまま取引を終えている。株高・リスク選好の流れとなれば引き続き上値を試す状況となろうか。そして、ユーロ円であるが、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は「経済指標がユーロ圏の経済は安定を示している」、「雇用市場は予想よりも悪化しないだろう」と楽観的な見通しを示したことが好感され、一時131円台に迫る上昇を見せている。本日も130円台を維持しつつ、底堅い値動きとなるかが注目されそうだ。
その他、原油先物が72ドル前後の高値圏で取引されていることから、カナダドル買いが目立つ展開となっている。本日はカナダの新規雇用者数及び新規雇用者数の発表が控えており、内容によってはカナダ円が一段の上値を試す展開となるかもしれない。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 87.10-90.00
ユーロ・円 128.00-133.80
ポンド・円 139.00-143.00
【本日の主な経済指標】
08:50 (日) 機械受注[前月比]
15:45 (仏) 鉱工業生産指数[前月比]
17:30 (英) 貿易収支
17:30 (英) 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比]
20:00 (加) 失業率
20:00 (加) 新規雇用者数
21:30 (米) 貿易収支
21:30 (加) 貿易収支
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月8日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
米新規失業保険申請件数が強い内容となったことを評価し、参加は「ブル」を選択しているようだ。88円
台での推移が続き、依然として上値の重い展開が続いているものの、急激に進むドル売りの反発も見られ
る。しかし、ボラティリティも高まりつつあるため、短期押し目買いのスタンスで望むのが無難か。
ユーロ円は「ブル」
上値の重たさは拭えないものの、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁のポジティブな発言から参加者は引
き続き「ブル」を選択。本日は株価の動向を睨みつつの展開となろうが、131円台まで値を戻せるかどうか
が焦点となりそうだ。
ポンド円は「ブル」
イングランド銀行(BOE)の政策金利発表は予想通りの据え置き。昨日は辛うじて141円台を維持できた
ことから、ややポンド買いに安心感が芽生えたようで「ブル」。本日は卸売物価指数や貿易収支の発表が
控えており、市場がどのように判断するかが注目される。