ユーロ圏の財政問題で揺れるなか、米雇用統計に注目!!
昨日のドル円は序盤、強い豪雇用統計を受けてリスク選好的な円売りから82.614円まで上昇したものの、その後は伸び悩み82.50円付近まで押し戻されました。欧米市場では、欧州中央銀行(ECB)が2013年のユーロ圏成長予想を引き下げたことを受けてユーロ独歩安になるなか、安全通貨のドルと円が同時に買われたことで82.35円付近でのもみ合いとなり前日比-0.093円の82.375円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、強い豪経済指標を受けて、リスク選好的な円売りが入ったものの、対豪ドルでのユーロ売りが強く107.70円付近での小動きになりました。欧米市場では、欧州中央銀行(ECB)が成長率の見通しを引き下げたほか、ドラギECB総裁が「中銀預金金利のマイナス金利について議論した」と述べたことで、今後利下げするのではとの思惑からユーロが主要通貨に対して全面安となり前日比-0.942円の106.844まで下落して取引を終えました。
≪2012年12月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「ベア」売り55% 買い45%
ユーロ・ドル :「ベア」売り65% 買い35%
英ポンド・円 :「ベア」売り62% 買い38%
豪ドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
NZドル・円 :「ベア」売り74% 買い26%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 10月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 10月
16:45 FRF 財政収支 10月
16:45 FRF 貿易収支 10月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 10月
18:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 10月
20:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 10月
22:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 7-9月期
22:30 CAD 失業率 11月
22:30 CAD 新規雇用者数 11月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 11月
22:30 USD 失業率 11月
23:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 12月
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 10月
- 今日のトレードポイント -
ECBが2013年のユーロ圏成長率の見通しを引き下げたことから、リスク回避のユーロ売りが強まり全面安となりました。依然として、欧州の財政問題が根強くユーロの下振れリスクは高いと言えそうです。本日は年末の財政の崖問題が懸念される米国の雇用統計が発表されます。オバマ首相は財政の崖の回避向けて合意得られる可能性があると強気の発言をしており、雇用統計も強い内容になれば一気にリスク選好の動きが強まる可能性もありそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.50-83.50 ユーロ・円 105.50-108.00 ポンド・円 131.00-133.50