本邦選挙に金融緩和期待高まる!!
昨日のドル円は序盤、一部報道機関が衆院選で自民党が単独過半数を獲得するとの世論調査が発表されたことで、日本銀行への金融緩和圧力が高まるとの思惑から82.335円付近まで急ピッチに円が売られました。その後の欧州市場では、円売りの動きが一服し横ばい推移に。NY市場では、米経済指標のADP雇用統計が11.8万人と市場予想の12.5万人を下回ったものの、ISM非製造業景況指数が54.7と予想の53.5を上回ったほか、オバマ米大統領が「共和党が動けば財政の崖は1週間で解決が可能」と述べたことが好感され、リスク選好的な円売りから前日比+0.597円の82.468円まで上昇し取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、本邦の総選挙に絡んで強い円売り圧力から107.960円まで上昇しました。欧米市場では、スペイン国債の入札が目標額の上限に届かなかったことを受けて、リスク回避のユーロ売りが入ったほか、急ピッチに上昇した反動も加わり107.181円まで反落。しかし引けにかけて、NYダウの大幅高を背景にリスク回避の動きが和らぎ前日比+0.597円の107.786円まで回復し取引を終えました。
≪2012年12月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り38% 買い62%
ユーロ・円 :「ベア」売り75% 買い25%
ユーロ・ドル :「ベア」売り79% 買い21%
英ポンド・円 :「ベア」売り67% 買い33%
豪ドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
NZドル・円 :「ベア」売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
15:45 CHF 失業率 11月
17:00 ZAR 四半期経常収支 7-9月期
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
18:30 GBP 貿易収支 10月
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比] 7-9月期
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 7-9月期
20:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 10月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 11月
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 11月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は本邦の衆院選において、一部報道機関が自民党が過半数を獲得するとの世論調査の結果を受けて、円売りが強まりました。本日も本邦総選挙に関するヘッドラインや要人発言のほか、米国の財政の崖問題などが注目されそうです。また、ユーロ圏の財政問題も意識されており、欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表後に行われるドラギ総裁の記者会見に注目したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.50-83.50 ユーロ・円 107.00-108.50 ポンド・円 131.50-133.50