リスク回避の流れが巻き戻される
昨日のドル円は序盤、月末のスポット応答日に当たり仲値にかけドル需要への期待から82.20円近辺まで上昇する場面も見られましたが、前日の米国株式市場の下落を受けた日経平均株価の反落や、中国株の続落を嫌気したリスク回避的な動きが重しとなり、81.79円近辺まで下値を広げて軟調な推移となりました。欧州市場では、目立った取引材料がない中、81.71円近辺まで売られた後はもみ合う展開。NY市場では、10月米新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことで米国株式が100ドル超下落し、長期金利が低下したことも重しとなり81.68円近辺まで値を下げる場面もありましたが、米共和党のベイナー下院議長が歳出歳出削減が伴えば歳入についても協議する用意がある。オバマ米大統領との合意に楽観的と発言したことで買い戻しが入り、前日比0.110円安い82.040円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、ドル円同様にリスク回避的な動きが重しとなり、105.72円まで売られ調整的な円高が強まりました。欧州市場に入ると、円買いの動きが一巡後は105円後半で推移し方向感に欠ける展開。NY市場に入ると、格付け会社フィッチが財政計画が未達ならフランスの格付けを引き下げる可能性あると指摘したことでユーロが売られ、105.27円近辺まで下げましたが、前日比0.124円安い106.162円で取引を終えました。
≪2012年11月28日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」売り33% 買い67%
ユーロ・円 ：「ベア」売り64% 買い36%
ユーロ・ドル ：「ベア」売り66% 買い34%
英ポンド・円 ：「ベア」売り59% 買い41%
豪ドル・円 ：「ブル」売り33% 買い67%
NZドル・円 ：「ベア」売り52% 買い48%
【今日の主な経済指標】
15:00 ZAR マネーサプライＭ３[前年同月比] 10月
15:45 CHF 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前期比] 7-9月期
17:55 DEM 失業者数[前月比] 11月
17:55 DEM 失業率 11月
18:30 GBP マネーサプライＭ４[前月比] 10月
18:30 GBP マネーサプライＭ４[前年同月比] 10月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 10月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前年同月比] 10月
19:00 EUR 消費者信頼感（確定値） 11月
22:30 CAD 四半期経常収支 7-9月期
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 10月
22:30 CAD 原料価格指数[前月比] 10月
22:30 USD 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、改定値）[前期比年率] 7-9月期
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
- 今日のトレードポイント -
米「財政の崖」問題解決に向けた安心感が浮上し、足元のリスク選好的な動きにつながった事で上伸できるかに注目。また、昨日スポット応答日の仲値経過後にドル売りが入ったとのことから本日も引き続き月末を意識したドル売りの流れになる事も視野に入れて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.50-82.50 ユーロ・円 105.80-106.70 ポンド・円 130.20-132.20
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