FXレポート

ドル高、リスク回避の流れ優勢

昨日のドル円は序盤、直近の急激なドル高・円安の反動から値を下げて、81.80円近辺で取引を開始。午後に入り、安倍自民党総裁が日銀に対し金融緩和強化を要望したことが材料視され、82.30円近辺まで持ち直しました。欧州・NY市場では、経済協力開発機構(OECD)が発表したレポートにおいて、世界経済の見通しが下方修正されたことや、ギリシャへの融資緩和策の実施にあたり懐疑的な見方もあることが材料視され、82円を割れる場面も。また、この日に発表された米経済指標は市場予想を若干上回ったものの米財政の崖に対する懸念を払しょくするほどではなく、リスク回避の流れからドル買い優勢となり、ドル円は前日比0.132円高い82.150円で取引を終えました。
 
東京市場のユーロ円は、ユーロ圏財務相会合において、ギリシャ債務削減目標で合意が得られたことが買い材料となったものの、合意内容が事前に織り込まれていたとして106円台半ばでの推移となりました。欧州・NY市場では、経済協力開発機構(OECD)がユーロ圏成長率見通しを下方修正したことなどが重しとなり一時106.12円近辺まで値を下げました。ただし、下値も底堅くその後は106.40円近辺でのもみ合いが続き、前日比0.099円安い106.286円で取引を終えました。
 
 
≪2012年11月27日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ベア」売り65% 買い35%
ユーロ・ドル :「ベア」売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ベア」売り67%  買い33%
豪ドル・円  :「ブル」売り34%  買い66%
NZドル・円  :「ベア」売り55% 買い45%
 
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 10月 
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比] 
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 11月   
00:00 新築住宅販売件数[年率換算件数] 10月
04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
 
 
                 - 今日のトレードポイント -
 
昨日のドル円は、経済協力開発機構(OECD)のレポートで世界経済見通しが引き下げられたことなどでリスク回避的な動きが見られました。本日は月末のスポット応答日ということで仲値にかけての動向には注意をしたいところです。また、海外の株式市場が総じて軟調な動きとなっていることからリスク回避的なドル買い・円買いの流れになることも視野に入れて取引に臨みたいです。
 
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円   81.80-83.00  ユーロ・円 105.70-107.50  ポンド・円 130.10-132.10

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