本日、衆院解散の見通し!!市場の反応は!?
昨日のドル円は、東京市場で安倍自民党総裁が日銀人事や金融緩和を推し進めるとの認識を示したことが材料視されて、80.950円まで急ピッチに上昇しました。欧州市場では、ギリシャの債務問題が懸念されるなか、引き続き安倍総裁の発言が意識され上値追い展開に。NY市場では、米新規失業保険申請件数が43.9万件と市場予想の37.5万件から大幅に悪化したことを受けて、円売りの流れが一服し前日比+0.922円の81.172円まで押し戻されて取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、安倍自民党総裁の発言を背景に円売りが強まり103.203円まで大幅に上昇しました。欧州市場では、ユーロ圏四半期域内総生産(GDP)の前期比が-1.1%と市場予想通りだったことを受けて、欧州債務問題への過度な懸念が後退しリスク選好のユーロ買い優勢に。NY市場では、弱い米雇用指標を背景に財政の崖問題が意識されたことでユーロ円の上値を抑え前日比+1.538円の103.737円で取引を終えました。
≪2012年11月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」売り56% 買い44%
ユーロ・ドル :「ベア」売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
NZドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
17:30 HKD 四半期域内総生産(GDP)[前期比] 7-9月期
17:30 HKD 四半期域内総生産(GDP)[前年比] 7-9月期
18:00 EUR 経常収支 9月
19:00 EUR 貿易収支 9月
22:30 CAD 対カナダ証券投資額 9月
23:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 9月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 10月
23:15 USD 設備稼働率 10月
- 今日のトレードポイント -
安倍総裁がデフレ経済の脱却を目指し大胆な金融緩和と公共投資を行っていくと明言したことが手掛かりとなり円は主要通貨に対し全面安となりました。また、安倍総裁が次期政権の座に就いた場合、強力な金融緩和が推し進められるとの見方から円売りが強まっており、財政の崖問題で揺れる米経済も来月の雇用統計がまでは、材料視されにくい展開になりそうです。本日は日本時間午後に本邦の衆議院が解散する見通しとなっており、要人発言に注意しておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 79.00-83.00 ユーロ・円 101.50-105.00 ポンド・円 127.00-130.50