米国の休場で取引は見送りに
昨日のドル円は、本邦四半期実質国内総生産(GDP)が年率換算で市場予想を下回り円売りが優勢になったものの、方向感が出るまでには至らず79.50円付近を小動きしました。欧州市場では、ユーロ財務会合前とあって様子見ムードが強くこう着。その後のNY市場でも、ベテランズデーで取引参加者が乏しいなか、ユーロ圏財務相会合が開かれていたものの、目新しい内容が見当たらなかったことから方向感に欠ける展開となり前日比-0.009円の79.478円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、ギリシャ議会で2013年度の予算案が可決されるなか、弱い本邦経済指標を受けて101.25円付近まで上昇しました。欧州市場では、独卸売物価指数が-0.6%と前回の+1.3%から悪化したことが嫌気され、リスク回避のユーロ売り円買いから100.90円付近まで急落。その後、NY市場では米国の祝日で休場だったことに加え、ユーロ圏財務相会合ではギリシャの追加支援について進展が見られなかったことから、積極的な取引が控えられ前日比-0.048円の101.006円で取引を終えました。
≪2012年11月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」売り53% 買い47%
英ポンド・円 :「ブル」売り29% 買い71%
豪ドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」売り46% 買い54%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 9月
16:45 FRF 経常収支 9月
16:45 FRF 非農業部門雇用者・速報値[前期比] 7-9月期
17:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 10月
18:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 10月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 10月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 10月
18:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 10月
18:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 10月
19:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 11月
19:00 EUR ZEW景況感調査 11月
04:00 USD 月次財政収支 10月
06:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 7-9月期
- 今日のトレードポイント -
ギリシャ議会で来年度予算案が可決されたことが好感されたものの、米国の祝日で取引参加者が減少していたことから、目立った値動きにはなりませんでした。本日は、16日に償還を迎える50億ユーロのギリシャ国債の動向に注目が集まりそうです。ギリシャは自力での資金確保のため、短期国債を本日発行することになっており、順調に消化できるか注目したいです。また、その他ではユーロ圏財務会合が開催されており、ギリシャのほかにスペインなどの債務問題について話し合われる見通しで、内容次第では大幅な値動きが想定されるため注意しておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-80.50 ユーロ・円 99.50-102.50 ポンド・円 125.00-128.00