ギリシャの債務償還の動向に注目!!
先週金曜日のドル円は序盤、強い中国経済指標を受けて、リスク選好の円売りが入り79.608円まで上昇しました。欧州市場では、ギリシャの債務返済が難航するとの見方から、リスク回避の動きとなり79.078円まで大幅反落。ただ、NY市場に入ると、ミシガン大学消費者態度指数が84.9と市場予想の83.0を上回ったことから、大幅下落の反動もあり「往って来い」の展開となり前日比+0.035円の79.487円まで回復し取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、中国経済指標が予想を上回ったことを受けて、リスクオンの展開から101.745円まで上昇しました。しかし、欧州市場に入ると一転してギリシャのデフォルト懸念からリスク回避の展開となり100.426円まで急ピッチで下落しました。NY市場では、強い米経済指標を背景に買い戻す動きとなり、週末要因のポジション調整の買いも散発的に入り前日比-0.250円の101.054円まで持ち直し取引を終えました。
≪2012年11月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ブル」売り38% 買い62%
ユーロ・ドル :「ベア」売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」売り31% 買い69%
豪ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」売り42% 買い58%
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 10月
- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は、米大統領選挙を中心に荒い値動きになりました。今週は、米大統領選挙のイベントを終えてユーロに注目が集まっています。8日ギリシャ議会は欧州連合(EU)などから追加支援を受ける条件として求められている財政緊縮案を可決しましたが、一部報道で次回支援が遅れる可能性があると指摘されており、16日に償還を迎える短期国債の動向に注目したいです。また、その他ではスペインの国債利回りが再び上昇傾向にありユーロ売りが加速することから、下値への警戒を強めておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-80.50 ユーロ・円 100.00-103.00 ポンド・円 125.00-127.50