ドル高 リスク回避的な動きも
先週金曜日のドル円は序盤、米雇用統計を控え様子見ムードも感じられるなか、ドル高が進んだ海外の流れを引き継ぎ80.20円近辺で取引を開始。その後、80.29円近辺で堅調に推移しました。欧州市場では、米雇用統計を控えて方向感を欠きもみ合う展開になりました。その後、NY市場で米雇用統計が発表され失業率は前月から0.1ポイント悪化し7.9%となるが市場予想と一致。非農業部門雇用者数変化は17.1万人と市場予想の12.5万人を上回ったことが好感され、一時80.68円近辺まで上昇しました。ただ中盤以降、米株価が下げ幅を広げたことや来週に注目イベントが控えていることもあり、ポジション調整から前日比0.300円高い80.470円で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、ドル円同様イベントを控え様子見ムードの中、103円台後半で推移していましたが、ギリシャの裁判所はトロイカから要請されている年金改革について違憲の可能性があるとの判断を下しており、ギリシャの緊縮策実施やそれに付随する支援が円滑に行われないとの懸念から売りが強まり103.45円近辺まで下落しました。欧州市場に入っても、動きにくい状況ではある中、伊10月製造業PMI、スペイン10月製造業PMIなど弱い内容が重なり、103.23円近辺まで下落し一段安の展開となりました。NY市場では、強い米雇用統計の発表を受けて、下押しから103.80円近辺まで戻しましたが、欧州債務問題をめぐる不安が引き続き圧迫材料となり前日比0.497円安い103.272円で取引を終えました。
≪2012年11月2日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・円 :「ベア」売り54% 買い46%
ユーロ・ドル :「ブル」売り49% 買い51%
英ポンド・円 :「スクウエア」売り50% 買い50%
豪ドル・円 :「ブル」売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ベア」売り65% 買い35%
【今日の主な経済指標】
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 10月
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
米雇用統計は、非農業部門雇用者数変化が17.1万人と市場予想より強い結果となり失業率は前月から0.1ポイント悪化の7.9%となったが市場予想と一致しており、求職者数の上昇が数値を押し上げていたことから悪材料視されず指標の結果が素直にドル高に結びつきました。そんな中、いよいよ米大統領選など政治イベントの週に入ります。なかでも米大統領選大統領選を巡る相場の行方に注目がされます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.00-81.50 ユーロ・円 103.40-104.50 ポンド・円 128.20-129.20
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