リスクオンもユーロやポンドは重い動き
昨日のドル円は序盤、ドル高が進んだ海外の流れを引き継ぎ79.80近辺で取引を開始しました。注目の中国10月製造業PMIは50.2と市場予想と一致し、景況判断の強弱の分かれ目である50を超えたにも関わらずリスク選好地合いを強めることができずにリスク回避的なドル買いが先行しました。その後の中国株が寄付き後に堅調な推移となり、リスク回避へ傾いた流れも後退し格付け会社ムーディーズの「特例公債法案めぐる行き詰まりは信用力に悪影響」との報道も後押しとなり80.05円近辺まで上昇しました。欧州市場では、ロンドン勢参入後は、リスク回避の円買いに反応したが方向感のないまま推移しました。NY市場に入ると、米10月ADP全国雇用者数や同新規失業保険申請件数の強い内容を好感。また、米ISM製造業景況指数も2カ月連続で景気判断の分かれ目とされる50の大台を超え市場予想を上回り、一連の米経済指標の内容がおおむねポジティブに捉えられリスクオンの流れを受け、前日比0.358円高い80.170円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、中国10月製造業PMIの発表を受けて中国株が堅調に推移したこともあり、リスク回避へ傾きかけていた流れも後退し103.81円近辺まで上昇しました。欧州市場では、欧州株高に伴う円売り・ユーロ買いが優勢となり、堅調に推移し103.95円近辺まで上昇。NY市場に入ると、IMF報道官がギリシャ・トロイカの実務者間での合意が間もなく得られる可能性を示唆した直後に、ギリシャ裁判所がトロイカの求める年金給付金の削減や退職年齢の引き上げが違憲となる可能性があるとの見解を示したことが嫌気され前日比0.331円高い103.751円で取引を終えました。
≪2012年11月1日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」売り62% 買い38%
ユーロ・ドル :「ベア」売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ベア」売り56% 買い44%
豪ドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
NZドル・円 :「ベア」売り66% 買い34%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 10月
21:30 CAD 失業率 10月
21:30 CAD 新規雇用者数 10月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 10月
21:30 USD 失業率 10月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、米雇用指標やISM製造業景況指数の好結果を受けて30日の日銀金融政策決定会合の直後80.16円を上回り、80.21円近辺まで上昇しました。本日は、10月雇用統計の発表を控えていることから様子見ムードのなかでは、積極的な売り買いは手控えられることが予想されます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.10-81.50 ユーロ・円 103.50-104.50 ポンド・円 128.10-129.20
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