ドル円は一時急落も終盤に高値を更新
昨日のドル円は、日銀の追加緩和への期待が引き続き維持されことや、日経平均株価も小高く推移。ドル買い円売りが優勢となり79.99円近辺まで上昇しました。欧州市場では、一部の報道で日銀が基金増額10兆円を軸に追加緩和策を検討していると具体策について伝えられたことを背景に円売りが強まり、80.21円近辺まで上昇しました。NY市場でも、円売り地合いが続きこの日発表された9月耐久財受注が前月比+9.9％（予想+7.5％）、新規失業保険申請件数が36.9万件（同37.0万件）と市場予想を上回った事から80.34円近辺まで上昇しました。その後9月中古住宅販売保留件数指数が前月比では上昇したものの市場予想を大きく下回ったことから円を買い戻す動きが強まり一時80円割れまで急落しましたが、80円割れの水準では買いの意欲が強く前日比0.479円高い80.255円で取引を終えました。
ユーロ円は、ドル円と同様に追加緩和への期待が引き続き維持されたことから103.82円近辺まで上昇しました。欧州市場では、欧州株式が前日比プラスで推移したほか、英7－9月期GDP・速報値が前期比・前年比ともに市場予想を大きく上回ったことでリスク選好的な動きが強まりました。NY市場に入ると、9月米耐久財受注額や前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果を受けてNYダウ平均も上昇しましたが、その後ダウ平均が急速に下げに転じるとユーロ円も連れる形で103.51円近辺まで急落。しかいながらその後は買い戻しも散見され前日比では0.276円高い103.758円で取引を終えました。
≪2012年10月25日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・円 ：「ベア」売り60% 買い40%
ユーロ・ドル ：「ベア」売り65% 買い35%
英ポンド・円 ：「ベア」売り58% 買い42%
豪ドル・円 ：「ブル」売り26% 買い74%
NZドル・円 ：「ベア」売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM ＧＦＫ消費者信頼感調査 11月
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 9月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 9月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 10月
16:00 CHF ＫＯＦ景気先行指数 10月
21:30 USD 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）[前期比年率] 7-9月期
22:55 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 10月
- 今日のトレードポイント -
昨日は、日銀が月末の会合で資産購入基金を10兆円規模増額するとの期待からドル円を下支えしました。本日は9月全国消費者物価指数（CPI）が発表されます。結果次第では円売りが進むことも考えられますので注視したいです。また海外の株式市場、週末要因に伴うポジション調整にも値が振れる場面もあると考えられるため資金管理には注意が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 79.70-80.30 ユーロ・円 102.80-104.60 ポンド・円 127.80-128.90
