リスクオン先行も後半巻き戻される
昨日のドル円は序盤、手掛かり不足の中、月末要因も絡んだ中で仲値に向けたドル買いも観測され77.91円付近まで上昇しました。その後、欧州市場ではリスク回避や月末関連の動きにともない円買いが優勢になり、欧州株が軟調に推移したことで上値は重く戻りも鈍くなりました。NY市場に入っても、方向性の見定めづらい中、米経済指標がおおむね強い結果を受けて円売りが強まりましたが、米長期国債利回りが低下したことも上値の重しとなり、77.784円(前日比-0.052)で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、目立った取引材料のないなか100.82円付近まで上昇しましたが、方向感を欠く展開となりました。欧米市場では、米経済指標のおおむね強い結果を受けてリスクオンの流れが先行。その後、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁が追加金融緩和による雇用への影響について冷静な見方を示したことに加え、独連銀総裁が新たな債券購入に悲観的な発言を行ったことが重しとなり、100.361円(前日比-0.270)で取引を終えました。
≪2012年9月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り10% 買い90%
ユーロ・円 :「ブル」売り47% 買い53%
ユーロ・ドル :「ベア」売り77% 買い23%
英ポンド・円 :「ブル」売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」売り45% 買い55%
【今日の主な経済指標】
15:45 FRF 消費者信頼感指数 9月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 9月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 8月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
本日も経済指標の発表などのイベントが少なく、目先の目標となる材料が乏しいことから、動意が薄くなることが考えられそうです。但し、米景気の先行きの不安は拡大しており、経済指標や株式市場への関心が高まっている可能性があります。昨日と同様に金融当局者や要人による発言には警戒しておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.70-78.50 ユーロ・円 100.30-101.30 ポンド・円 125.80-126.50