複数の経済指標から方向感を模索か!!
昨日のドル円は、東京市場で日経平均やアジア株式の値動きが乏しいことにくわえ、経済指標の発表もないことから、78.60円付近での小動きになりました。欧米市場では、欧州勢の参入後にリスク回避から78.482円まで小幅に軟化したものの、野田首相の問責決議案が参院で可決したことを受け円売りが優勢になるなか、米住宅販売保留指数が市場予想を大幅に上回ったことで、ドルの買い戻しも入り78.784円まで上昇しました。引けにかけて、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されたが、従来通りの緩やかな成長との見通しで大きな変化が見られなかったことから、為替への影響は限定的となり前日比+0.211円となる78.712円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、新規取引材料が乏しく方向感を欠いたことから、98.60円付近での静かな取引になりました。欧州勢参入後には、ユーロ売りフローから一時98.377円まで下落したものの、売り一巡後には買い戻しが入り「行って来い」の展開に。NY市場では、強い米経済指標を受けて、98.70円付近を底堅く推移し98.605円(前日比:-0.028)で取引を終えました。
≪2012年8月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
ユーロ・円 :「ベア」売り53% 買い47%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」売り43% 買い57%
豪ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期民間設備投資[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 7月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 7月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 8月
16:55 DEM 失業率 8月
17:30 GBP 消費者信用残高 7月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 7月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 7月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 8月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 7月
21:30 CAD 四半期経常収支 4-6月期
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 7月
21:30 USD 個人所得[前月比] 7月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
- 今日のトレードポイント -
米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表されたものの、目新しい内容がなかったことから、手掛かり材料にはならず為替市場への影響は限定的でした。もっとも、追加金融緩和の動向については、31日のバーナンキFRB議長の講演や来週7日の米雇用統計を手掛かりにしたいとの思惑から様子見ムードが強まるかもしれません。本日は日米欧で複数の経済指標の発表を控えており、結果を見極めながら方向感を探っていきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.50-79.00 ユーロ・円 97.50-99.50 ポンド・円 123.50-125.50