手掛かり不足のなか米指標への反応は!?
昨日のドル円は序盤、日経平均の買い先行を受けてリスク選好的な円売りから78.842円まで小幅に上昇しました。欧州市場では、英国のサマーバンクホリデーで取引参加者が減少していたこともあり、薄商いで方向感に乏しい展開となり78.70円付近での静かな取引になりました。その後のNY市場も主要な米経済指標の発表がなかったこともあり、新規取引材料難から狭い値幅でのレンジ相場となり前日比+0.058円となる78.742円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、手掛かり材料に乏しく積極的な売買が見送られたことから、98.50円付近でのこう着相場となりました。欧州勢の参入後にユーロ売りが先行し98.313円まで弱含む場面がみられたものの、その後はロンドン市場が祝日で休場していたこともあり動意の薄い展開に。NY市場に入っても依然として手掛かり不足のなか、ギリシャ財政再建を見極める材料となるトロイカ報告書が10月まで遅れる見込みとなったことで様子見ムードが強まり前日比-0.049円となる98.402円で取引を終えました。
≪2012年8月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り20% 買い80%
ユーロ・円 :「ブル」売り47% 買い53%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
【今日の主な経済指標】
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 4-6月期
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 4-6月期
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 7月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 7月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場はロンドン市場がサマーバンクホリデーで休場していたほか、主要な経済指標の発表がなかったこともあり、積極的な売買が限られて小幅なレンジでの取引になりました。本日からロンドン勢が戻ってくるものの、ユーロはこれといった目立った取引材料が見当たらないことから値動きは限定的になるかもしれません。一方、ドルは日本時間23時00分に米消費者信頼感指数の発表が予定されています。米FOMCで早期での追加金融緩和観測が高まっているだけに、市場予想の66.0から悪化した場合には、ドル売りが強まりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.00-79.50 ユーロ・円 97.50-99.50 ポンド・円 123.50-125.50