FXレポート

取引材料なくポジション調整継続か!?

昨日のドル円は序盤、新規取引材料難を背景に方向感に乏しい展開のなか、ポジション調整目的の円買いが散発的に入り、79.25円付近まで緩やかに軟化しました。欧州市場では、スペインやイタリアの国債利回りが低下したことが好感され、対ユーロでの円売りが進みドル円も79.524円まで強含む展開になりました。しかし、NY市場ではNYダウの下落を背景に米長期金利の利回りが低下したことを受けて、日米金利差縮小を意識したドル売りが入り前日比-0.125円となる79.267円まで軟化して取引を終えました。
 
東京市場のユーロ円は、手掛かり不足から狭い値幅での取引となっていたものの、欧州勢参入後にECBによる国債購入期待を背景にユーロに買いが入り98.75円付近まで上昇しました。NY市場でも、目立った取引材料がないなか、ユーロ買いが継続し98.178円まで強含み98.859円(前日比:+0.858)で取引を終えました。
 
≪2012年8月22日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ベア」売り54% 買い46%
ユーロ・ドル :「ベア」売り78% 買い22%
英ポンド・円 :「ブル」売り45%  買い55%
豪ドル・円  :「ブル」売り23%  買い77%
NZドル・円  :「ベア」売り51% 買い49%
 
【今日の主な経済指標】
17:00 ZAR  消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月 
17:00 ZAR  消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 7月 
20:00 USD  MBA住宅ローン申請指数[前週比] 
21:30 CAD  小売売上高[前月比] 6月 
21:30 CAD  小売売上高(除自動車)[前月比] 6月 
23:00 USD  中古住宅販売件数[年率換算件数] 7月 
23:00 USD  中古住宅販売件数[前月比] 7月 
03:00 USD  米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 
 
                 - 今日のトレードポイント -
 
目立った取引材料のないなか、狭いレンジでの取引が継続しています。本日は日本時間27時00分に米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えているものの、そのほかの経済指標では市場予想から大幅に乖離した結果が出なければ、値動きは限定的になりそうです。ただし、ギリシャ、スペインといった欧州の高債務国の要人の発言やヘッドラインは、突発的な動きになるため注意しておきたいです。
 
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円   78.50-80.50  ユーロ・円 97.50-99.50  ポンド・円 124.50-126.50

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