手掛かり不足を背景に方向感欠く流れに!!
昨日のドル円は序盤、ゴトー日(5、10日)の仲値とあってドル買いが強まり79.658円まで上昇したものの、仲値後はフロー主導の取引から79.40円付近まで反落しました。欧米市場では、新規取引材料に乏しく方向感に欠く展開でしたが、NYダウの軟調推移や米長期金利の利回り低下を背景に、次第にドル売り優勢の流れとなり79.321円まで下落し79.392円(前日比:-0.168)で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、独シュピーゲル誌が「ECBはユーロ圏各国の国債利回りに上限を設定し、上回った場合は市場で国債を購入することを検討」と報じたことから、ユーロ買いが強まったものの、ショイブレ独財務相が「ギリシャに新たな支援プログラムを与えることは出来ない」との見解を示したことを受けて、ユーロ円は失速。一時97.95円付近まで軟化しました。欧米市場でも手掛かり不足のなか、米長期金利の利回り低下を背景に、対ドルでのユーロ買いがユーロの下支えとなり、前日比-0.093円となる98.001円で取引を終えました。
≪2012年8月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
ユーロ・円 :「ブル」売り44% 買い56%
ユーロ・ドル :「ベア」売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」売り41% 買い59%
豪ドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
NZドル・円 :「ブル」売り47% 買い53%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 6月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 7月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 6月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は手掛かり不足を背景に狭いレンジでの取引になりました。本日も目立った取引材料が予定されていないことから、株式や米長期金利の動向が焦点になりそうです。一方、ユーロは独シュピーゲル誌がECBの国債購入について報じたことが材料視され荒い値動きになったものの、明確な方向感は出ませんでした。ユーロ各国の市況悪化を背景にECBの救済策に注目されているものの、当局関係者などから具体的な内容が出ていない状況では値動きが限定的になるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-80.50 ユーロ・円 97.00-99.50 ポンド・円 123.50-125.50